まだまだ復興は終わっていませんが、一昨日より昨日。
昨日より今日。といったように少しずつですが復興への道のりを歩んでいるんじゃないでしょうか?
今夜は、先週末にたまたま行った北向観音での出来事について書かせて頂きます。
その日はとある写真展へ行く用事があり、何気なく支度をしていましたがカメラを持って出かけていく事としました。
今まで、写真展に幾度か行きましたが、カメラを持って観に行ったのは初めてです。
何故かな??と思いつつ写真展を観覧し、まだ時間が早い事もあったので帰宅ついでに別所温泉まで足を延ばしてみました。
人気の少ない仲見世から境内へ向かって追悼キャンドルが設置し初めている光景を見て、『あれからもうすぐ2年だもんな・・・』と思いつつ温泉街を散策しました。
まだ陽が傾き始めたばかりだということもあり、火は灯されていませんが、温泉街全体で取り組んでいる事が痛いほど伝わってきました。
一度、駐車場へ戻り、陽が暮れるのを待ち、カメラと三脚をもって境内へ向かうと、境内はライトアップされ関係者の方々がキャンドルに火を灯しておりました。
日中は暖かい陽ざしを感じれましたが、夜の境内は冷たく凛とした空気が張り詰め、改めて神聖なる場所という事を気付かされました。
追悼キャンドルは境内の石畳に沿って淡い光を揺らせていました。
そんな沢山のキャンドルを眺めながら撮影していると、キャンドルにはそれぞれの思いが書かれおり、読むたびに震災の爪痕を感じました。
追悼キャンドルは仲見世通りを越え、温泉街中に点々と灯されており、幻想的光景でしたが・・・
撮影を終えて思った事は。
とても柔らかい優しいひかりを灯しているキャンドルですが、癒える事のない悲しみしか感じれませんでした。
生涯、忘れる事はないでしょう。