48th | 山口粧太オフィシャルブログ『東京生活』

48th


“師走” は坊さんが忙しく走る(師が走る)所から生じたそうですな。
あたしゃ坊主ではありませんが、まあ忙しい忙しい。新東名を走る走る。
これが撮影ならば恰好はいいが‥

……
師走野比海岸編

家主の中野英雄氏は留守が多いので、近所に住む辻本聡スーパーレーサーにちょいちょい電話をする。
「明日はゴミの日ですか?」とか、「深夜営業のスーパーは?」とか、「マック以外が食べたい」とか。
しかしここは陸の孤島ならぬ、陸の外れなので電波が悪い。
「‥もしも~し!」「‥え‥なに?」が会話の殆どを占める。
先輩いつもすいません。今度マグロ釣ってくるんで捌いて下さい。


環境がそうさせるのか、TVを見る気にはならず、PCでインターFMをかけて夜を過ごす(FM電波も悪いのだ)。なので就寝が早くなる。

 - 明日も日の出が見れそうだな ‥ムニャムニャ‥ 

と、心地良い時に限って家主から電話がかかってくる。
「粧太ぁ~、今から帰るけどさあ~、棚でも造らねえ?」
「え、今から?もう着くの?」
「まだ東京」

こんな2人でさえも、海は包んでくれるのだろうか。

……
師走名古屋編

伯母は一人暮らしだったとはいえ、90年間溜め込んだ物の数はハンパない。
最初にとりかかった6畳大の衣装部屋?の片づけに3日を要した。
服はゴミの日に処分できるが、押入れや天袋にごっそりあるレトロな布団たちは粗大ゴミだ。
えいやと出して重ねてみると、俺の身長の2倍になった。
親父のノア(1BOXの車)で2回処理場に運んだ。計4800円(持ち込みは安い!)。

家具類はノアでも効率が悪いので、知人の1.25tトラックを借りてきた。
とりあえず2回運び(先は長い)、どりゃあ!と放り投げて計8000円。

本類は紙屋が持って行ってくれるのでダンボールに箱詰めしたり縛ったり‥
「ねえ親父、ヤマト便の事務所より箱が多くね?」

さて問題は燃えるゴミの日。
火曜と金曜の週2回だが、あっと言う間に溜まる溜まる。
毎回30袋以上を出すのだが、さすがに自宅前には置き切れないので‥
近くの集合住宅の集積所におっそわけを。シ~ッ
文句を言われちゃ次回に困るから、早朝5:30に忍び足。

燃えないゴミ(30cm以下)は微妙な大きさな物もあったが、とりあえず表に出してみた(脚マッサージ器とかタイプライターとかケース入りの人形とか)。
8:30に車の気配があったので外に出ると、お兄さんが全部積み込んでくれていた。
 - ふ~良かった、セーフかあ‥ -
お兄さんは車に乗ろうとしたが、隣の家の前に小さなゴミ袋が置いてあったので、
「あれを忘れてますよ」と俺が言うと、
「俺、清掃局じゃないんで」と走り去ってしまった。
 - あ、リサイクル屋だったのか‥ -
このあと順番にチャリを押したチョイ汚(キタ)のおっさん達が現れ、「遅かったかぁ」と皆同じ台詞を繰り返す。



「あああああ、もうイヤだああああ」
と毎日何度も呟き、
 - いっそこの家、燃えねえかなぁ -
と数回思ったりもしているある日の事、小さな古い机の引き出しから1枚の写真が出てきた。

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俺とおばちゃん。

ごめんねおばちゃん。燃やさないよぉ。
にしても、48歳(明日だ!)にもなると、姿は変わるもんだなあ。

お、誰だ笑ったのは?

……
追伸:
毎日日替わりで手伝ってくれる同級生や友人のみんな、ほんとにありがとう。
明日も待ってます。野比でも待ってます。まだまだ募集中です。