偉人の教え
なんとなく手にした三島由紀夫氏と横尾忠則氏のエッセイ本を借りて四谷図書館を出た。
総ての桜を無事に咲かし終えた新宿御苑は静けさを取り戻し、ビールを飲みながら読書を楽しむのには丁度良い季節だ。
太陽の強さにも似た三島氏の説教にウムウムと頷き、背筋を伸ばして煙草を一服した。そして横尾氏の本を読み始めると、なんと三島氏の話が出てきた。↓
人でいえば、三島さんとの出会いがやっぱり一番大きいと思います。
-中略-
やかましく言われたのは礼節ですね。
-中略-
縦糸が創造の糸だとすると、横糸が礼儀礼節の線で、それが交わって初めてそこに霊性を持った作品が生まれる。
天才の作品は、全てその霊性っていうものに導かれ、霊性の力によって成立し、それで人に強い影響を与えるっていうことで、三島さんは「礼は霊なり」っていう言い方しました。
それは、未だに学ばなければいけない、一生の課題みたいな気がしますね。
ウムウムと、やはり背筋を伸ばす破目になった。
そういえば、御苑に来る前に神宮外苑をジョギングしていたら、俺のすぐ前を、美智子皇后様が乗られた車が通られ、手を振る大勢の幼稚園児たちに優しく応じていらっしゃった。しかも車のスピード減速させて。
ああ、素敵だな。ありがたいな。今日はいいことがありそうだと思ったところに、この偶然の2冊の本。
徳を積みなさい。と青空の向こうから誰かが言ってくれたような気がした。
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隣んちの猫が俺を見つめます。何を伝えているのやら‥