供述白書 | 山口粧太オフィシャルブログ『東京生活』

供述白書

デジイチは未だ見つからない。

先日友人が、「警察のサイトに “落し物一覧” があるから検索してみては?」と言っていたのを思い出したので、調べてみた。
フムフム‥日付と場所と品目を選択して‥クリック。
すると10点ほどが引っかかった。それぞれのカメラの特徴が簡単に書かれてある。
俺のデジイチは赤色なので、これに絞ると、“ピンク系”と書かれている物が2点見つかった。
そのうちの1点は、なんと俺の地元の警察署の扱いだったので、早速電話を掛けてみた。
落し物担当官に“問い合わせ番号”を告げると、「今、ブツを持ってくるで、待っとって」と名古屋弁で言われた。しばらくすると‥
「お待たせしたね。えーと、メーカーとか商品名は判っとる?」と訊かれたので、
「赤いパナのルミックスで、一眼です」と答えると、
「はい正解だわ」とはもちろん言わないが、「それには、該当しとる」と言うではないか。
「ありましたかあ!」
喜ぶ俺に同調する事も無く、担当官は次の質問をぶつけてきた。
「どんな写真、撮った?」

 え、そんな事、訊くの?

と、一瞬思ったが、今どきカメラに名前や住所を書いている人はいないだろうし、電話では中身の写真を見るしか確認のしようがないのだな‥と察したので、無駄な抵抗はせず、ここは大人しく自供することにした。なんせ相手は国家権力なのだ。
「えーと、食べ物の写真が、ほとんどです」
「食べ物?」
「ええ。酢ブタとか串カツとかラーメンとか。あ、ラーメンは“寿がきや”で、あの変なスプーンとフォークが一体化したやつも、どんぶりと写ってます」

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「寿がきや? それ以外の写真では、何か憶えとる?」
「あとは‥、ぬいぐるみの三平ぐらいですかね」

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「ぬいぐるみ?三平?」
「はい。三平写ってませんか?」
しばらく間があき、やがて担当官が静かな声で言った。
「あのねえ、写真のほとんどが‥、女性なんだわ」

 なに?なぬ?やばい?イヤやばくない‥

「もしも~し、山口さん、聞こえとる?」
「は、はい。すいません」
「女性の写真ばっかりなんだわ。しかも沢山」
「そ、それは‥、“私らしき男”との2ショット写真ですか?」
「はい?」
「その男はですね、え~と、私ではないんです。私に似た友人です多分」
「ちょっとちょっと、何言っとるんですか?」
「おかしな写真は撮ってませんよ私は。‥そうか解かった!拾った人が‥」
「ちがうて山口さん。旅行の写真だわ。旅行の集合写真」
「集合写真?」
「中年女性たちの、団体旅行の、集合写真ばっかりなんだわ。中身のほとんどが」
「は?」

カメラは同一の製品だったが、どうやら別人の持ち物だったようだ。

良かったような、良くなかったような。

……
おまけその1
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初の老眼鏡を作った。
ドイツ製で少々高かったが、店員さんに、「鼻の前の部分で掛けると恰好いいんですよ」と勧められ、「似合いますねえ」とおだてられ、調子に乗って衝動買いしてしまった。
なので、カメラは買えません。


……
おまけその2
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しばらくバイクに乗らなかったせいか、セルが回らず、なんとかキックでエンジンを始動させた。
どうやらバッテリーが弱っているようだ。
出発したはいいものの、新宿通りの交差点で右ウインカーを出した途端にエンスト。
4車線のセンターラインあたりを必死で「うおおお!」と押した。クラクションの雨あられを浴びながら。
バイク屋に問い合わせると、見積もりが高かったので、ネットでバッテリーを購入して自分で交換する事にした。
頑張れ中国製。
なので、カメラは買えません。

……
おまけその3
『今そこにある危機』という小説があったが、『今まさにブログアップ』という時に、携帯の未読メールに気付いた。
それは父からの写メだった。↓

件名:お帰りなさい!ホッ
 
我が愛車のなかで冬眠中だった。
意外な展開にビックリ。
引渡しはどの様に?  See you 86

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なのでカメラは、買いません。やれやれ。