解釈によって大分変わるものらしい

(こんなネタを書いてるってことは、今日は書きたいというか書けるレシピネタがないってことでw)

先日、地元で、某市民団体の方を招いた「食品添加物」についての講演会があった。

今回、演者の方は、「加工食品には意外と栄養がない」という話と、「『リン酸塩』の取りすぎに注意」ということを主眼においてお話下さった。

栄養成分云々、というのは、計測方法によって数値が異なるものだそうで、国の成分表での「公式な」栄養成分と、この団体の方が、コンビニなどで調査をして、実際に得られた栄養成分とでは大きな隔たりがあったという。

加工食品に意外と栄養がない(特に微量ミネラル)というのは、その加工方法に問題があるから、とのこと。

とはいえ、食感などを重視すると、どうしても、洗浄や加熱に時間をかけざるを得ないわけで。

(その際の下茹でなどで、水溶性のミネラル分が流出するのだとか)

要するに、実際の調理と、成分表を作成するうえでの、「実験」のデータに既に隔たりがある、というのが事実のよう。

過剰に「安全性」を求めて、過剰な洗浄・加熱をすることで、栄養成分や天然のうまみ成分などの一部が流出し、それを補うために、種々の添加物で補う、ということらしい。

それはそれで、「消費者のニーズ」があるから、そういうものができたわけだけど。


「リン酸塩」というのは、食品添加物の中でも比較的単体での毒性は低いものだそう。

では、なにが問題か、というと.....

この添加物自身(というかリン自身)がもつ副作用的な部分だそう。

この物質、他の微量ミネラルの吸収を阻害する作用があるのだとか。

けれども、その「安全性」ゆえ、色々な形で、添加されているのが現状。

一部コンビニでは、リン酸塩を極力使わないようにしよう、という方向で努力をしているそう。


というのが、私の理解した講演会の要点だけど.....

演者の方が強調してたのが、「5年前なら、トランス脂肪酸のことが話題になったので、その部分に焦点を当てた説明をしましたが、今回は.....」という部分。

つまり、科学的に分かる事実を、どのように応用するか、というのは、その人の属性による部分が大きいのだそうで.......

例えば、コーヒー。

これはけっこうたくさんの微量ミネラルが入っているので、ミネラル摂取、という意味ではいい飲み物なのだとか。

その一方、コーヒー特有のポリフェノールに、ミネラル摂取阻害の役割がある。


と、なると、微量ミネラル摂取という観点から、コーヒーを飲むなら、食後ちょっと時間を置いて、ケーキなどと一緒に「コーヒーブレイク」をするのがいい、といった解釈ができる。


ちなみに、リン酸塩の過剰摂取対策には、昆布と煮干の天然だし(市販の「だしパック」の一部には、化学調味料が添加されているものもあるそうなので、大きめの煮干と昆布でだしをとることを勧めていた)をとることと、意識してごまやナッツ類を食べるようにすることで、多少なりとも効果が出るのだそうだ。


このことをどう考えるかはその人次第、だけど.......


どの部分をもって、食品添加物や農薬は「いらない」と考えるかはその人次第だけど、食べ物全体を無駄なく食べる、という部分で考えると、おのずと答えは出てくると思う.....