日々、介護の業務に励む傍ら、サッカースポーツ少年団のコーチも務めているUです。今回はタイトルにもあります通り、本業よりも熱心ではないかとよく言われる私達スポ少のコーチが、普段どの様に子供達を指導しているのかをご紹介したいと思います。

 

 

 

 皆さんはスポーツ少年団のコーチというとどのようなイメージをお持ちでしょうか?年代によって違うかとは思いますが、私の子供の頃は、誰かしらのお父さんがコーチをしており、技術・戦術の指導というよりも、精神論が強めの指導というものでした。

 もし、今の子供達に昔のような精神論に偏った指導をしようものなら、まず間違いなく次回の練習から来なくなるでしょう。

 

 では、今のスポ少の指導はどのようになっているかといいますと、昔からは考えられないほど科学的に、トレーニングの原理・原則に基づいた指導となっています。

サッカーにはコーチライセンス制度というものがあり、代表監督になれるS級から小学生の子供達を指導できるD級まであります。D級は子供達を指導するためのものですから、資格取得の為の講習には子供の発育・発達や、メンタルに関する講義があります。

 

子供の発育・発達に関して「スキャモンの成長曲線」というものがあります。子供は年齢を重ねて成長していく中で、「一般型」「リンパ型」「神経型」「生殖器型」と4つのカテゴリーに分かれて発育していくと考えられています。それぞれの型には、課題に対して吸収しやすい時期と吸収しにくい時期があり、コーチは子供の年代ごとに、今何を吸収させるべきか、逆に今何を控えるべきなのかを考えながら指導していかなければなりません。

 

 

 また、子供のメンタルに関して重要なことにモチベーション=動機付けがあります。スポ少に入ってくる子供達には様々な入団理由があります。純粋にサッカーが上手くなりたい子、友達がいるから入った子、とりあえず体を動かしたい子等々…。これがクラブチームであれば単純に「サッカーが上手くなりたい」という子供達で占められるのですが、スポ少では様々な理由で入ってきた子供たちに対して、それぞれに合ったモチベーションを高める取り組みをする必要があります。

 

 モチベーション=動機付けには「内発的動機付け」と「外発的動機付け」の2種類あります。内発的動機付けは、「楽しいから練習する」、「好きだから練習する」など、活動そのものが目的となっている場合のことを指します。一方、外発的動機付けは、「コーチにやれと言われたから」、「練習しないと叱られるから」など、他の目的を達成するための手段として活動している場合を指します。どちらの動機付けの方が今後サッカー選手として伸びていくかは、言わなくとも皆さんお分かりだと思います。

 

 私達コーチは、いかに内発的動機付けを持たせることができるか、子供たち自身が主体性を持ってサッカーができるかを考え、練習メニューやコーチング方法を常にアップグレードしていけるよう日々努力しています。

 

 まだまだいろいろとサッカーやコーチングについて語りたいことはありますが、さらに長文になりそうなので、最後にスペインのアスレチック・ビルバオというチームで長年才能開発部門に携わってきたマリア・ルイスデオニャさんの言葉を紹介して締めさせていただきます。

 

コーチングとは教育です

教育の目的は、自立を促すこと

つまり、主体的に考え、自ら成長できる選手を育成すること

 

そのためには

・選手に成長したい、上手くなりたいという強い欲求を起こさせる

・自らの学び・成長(人生)に責任を持たせる

ことが重要です

 

そして選手自身に

考えさせ、話をさせ、学ばせる

 

成長・学びとは、外から与えられるものではなく、選手自身の内側から生まれるものです。

 

 

マリア・ルイスデオニャ

 

 

 

P.S サッカーに携わっている老健職員の方々、公式戦・TMでお会いしましたらよろしくお願いします。

 

介護老人保健施設いちのみやケアセンター  介護職員 U