前からずーっと気になっているお宅があります。
ご両親が亡くなられて、息子さんお一人で長いこと住んでいらしたのですが・・・
昭和50年位に建てられた家だと思います。
両脇のお宅は、それぞれ12年前、2年前に建て替えられました。
このお家は旗竿地と呼ばれる形状の土地に建つ、見た目は3軒並んだ真ん中のお宅です。
(旗竿地とは・・・旗に竿を付けたような形、四角い土地に細長い通路をつけた土地)
その一人暮らしを長らくしていた息子さんも昨年末に近くのマンションに引っ越されました。
建て直して、妹さん夫婦が入られるらしい・・・と聞きました。
3月の震災もあって延期してるのかと思いましたが、半年以上測量などに来ることもなく・・・
なんでだろうなと考えた・・・
旗竿の「竿」(通路にする細長い土地)の部分に小型車が駐車できないこと。
幅2mギリギリだと思います。
建築できる宅地の条件のひとつに「接道義務」というものがあります。
簡単にいうと・・・
幅4メートル以上の道に2メートル以上その宅地が接していなければならないという法律があります。
結構、昔の土地はこれが守られていないところもあります。
その頃はまだ法律が整備されてなかったのでしょうけど。
ちょっと考えてみるとわかることなんですが、この「4メートルの幅の道路に2メートルの接地」これは緊急車両が入ってきてそこで消防活動や救助活動ができるということなんです。
普通に生活していても・・・
外に出るのに2m位の通路幅がないと、大きな家電品など運び出したり、配達してもらったりなど大変です。
車に乗らないなら問題はありませんが、車は軽自動車でないと駐車は難しいと思います。
最近の軽自動車も昔にくらべて大きくなりましたから、実際に停めてみると、乗り降りが結構大変かもしれません。(スライド式ドアならいいのですが)
車を停めたら、奥の自転車などは出せないですしね。
建築する時にも・・・
今は、普通の家屋でも、柱や大きな壁などの主要構造物は、資材を載せた大型トラックと、大きなクレーンがやってきて・・・ほぼ一日で、組み立てしていきます。
このお宅の場合・・・クレーン車とその資材を積んで来た車は、4mの道路に停められますが・・・その家を建築する土地に資材を運ぶには、どう頑張っても近隣の家の屋根の上を通り、その周りの電柱電線をよけて運ばなければならないのですよね。
クレーン車の運転手さん気を遣って大変だろうな・・・両隣まだまだ新築だし。
バランスとるのがすごく難しそう~
妹さんが前に遊びに来てる時には、車は中には入れられずにいつも外に停めてありましたが、住んだらそういうわけにはいかないし・・・
売るにも売れないのかな?
などと他人の家の行方に思いを馳せるのでした。
こうやって考えてみると・・・買う時、建てる時も大事ですが、将来の建て替え、万が一の売る時のことも考えて家の購入をした方がよさそうですね。
ローズヒップ