人はなんのために生きるのか?
そう、誰かに問われたら、僕は間違いなく、こう答える。
人は、皆、自分のために生きている
と。僕は、それ以上でもそれ以下でもないと考える。そして、自分のために生きることが、人によっては、他人のためになったり、社会のためになったり、学問や産業の進歩に寄与することがあるかも知れないが、基本は、「自分のため」だと考える。
そして、その「自分のため」を除いて、「何とかのために」なんて考えるから、その「何とか」を失ったり、失くしたり、あるいは見つからなかったりすると、悩んだり、苦しんだり、場合によっては、死を選んだりする。
でも、人は誰もが、どんなに生きても、せいぜい、百年余り、そうそう、複雑に考えて生きることはないと思う。というか、いつでも、シンプルな基本に戻れば、苦悩という絡んだ糸も、容易に解けるような気がする。