何年か前に買って読んで、友人に貸したままになっていたのですが、先日久しぶりに会った時に返してもらいました。
そしてまた読み返してみました。
オウム・エホバの証人・統一教会・ヤマギシ会・・・いわゆる「カルト」と呼ばれる集団は私にはまったく理解できない世界です。
しかし実際には多くの人がそれらを信じ、崇拝しているのも事実です。
この本は、本人の意思とは無関係に、親に連れられカルト集団に身をおいた子供たちの日常や葛藤を描いたノンフィクションです。
人格形成に重要な小児期を、精神的・肉体的に虐げられて育った子供たちは、そこから抜け出しても、精神的には抜け出せずに苦しんでいます。
この本を読むと、子育てにおいて親の愛情、環境や教育が子供にとっていかに大切か、深く考えさせられます。