ビタミンF

読み終わった本が溜まってきたので、処分することに。


これはずいぶん前に読んだので、処分する前にもう一度

読み返してみました。


「重松清」という作者名を聞いても、ピンとこない方も

いるかもしれませんが(私もそうでした・・・)、

この本は第124回(平成12年下半期)受賞作品で、

人の心にビタミンのように働く小説という意味で作られた、

7つの短編集です。

それぞれが、「Family」「Father」などFを頭文字にした

言葉をモチーフに描かれているそうです。


どの家庭の日常でも起こりそうなできごとが、40歳前後の

父親の視線で描かれています。


読み終わった後、心がちょっと暖かくなるような・・・

題名のとおり、疲れた心に効くビタミン剤のような一冊です。


↑上に書いてる事とは矛盾するような気もするけど・・・


  家庭っていうのは、みんながそこから出ていきたい場所

  なんだよ。


という文中の言葉が心に残りました。