古処山のキツネノカミソリ | CATのフィールドⅢ

CATのフィールドⅢ

CATは少年時代のニックネーム。フイールドは権現山で、内容は
登った山の話しや諸事を日記として掲載。

       7月26日(金) はれ(一時にわか雨)

 

      22日に北九州は梅雨が明けたが、翌日から猛暑が続いている。そん

      な中で時期のキツネノカミソリを見に行く登山計画があった。

      県内でキツネノカミソリなら井原山だろうが、今年は古処山にしよ

      うと決めていた。

 

      ルート だんご庵-本覚寺-林道終点-水船-ツゲ原始林-縦走路-

          大将隠し-古処山山頂-ピストン

      同伴者 IS会長、Sさん、Yさん、CAT (四名)

 

      予定は国道322の八丁越から林道に入り、林道終点から古処山山頂に

      登るはずだったが、その八丁越の国道が工事中で通行止めになってい

      た。それではじめて通る八丁トンネルを抜け、だんご庵近くの道路沿

      いに車を止めた。(CATもIS会長も随分前に登ったコースで記憶になか

      ったが、登山口を少し入ると登山者向けの無料駐車場があった) 

      しばらく舗装された道を渓流に沿って登って行く。今日の福岡の気温

      は37度の予報だったが、何とも涼し気な予感がした・・・(^^♪v

 

    ↓ 夏場の登山には涼しく最高のコースだと会話が弾む(^ω^)・・・。

      山は全体が石灰岩で、よく整備された石畳みの道は歩き易かった。だが

      雨に濡れると滑りそうに思えた・・・。      

 

     ↓ ひょっこり林道終点の駐車場に出た。予定ではここまで車で登るはず

       だった。そんな事を広場で話しながら一息いれて、更に沢沿を登るが、

       ここから傾斜は増した。

 

     ↓ 沢から外れ杉林に入る。やっぱり夏山は暑いねーと休み休み登る。

       この辺りは三角杉と言われる杉の美林地だ。三人は黙々と登って

       いたが、CATはキョロキョロと辺りを楽しみながら登った。(笑)

       

 

     ↓ 水船(古処山も城址で、水船は城の貴重な水場だった所)ここから

       山頂は近い。ここで三人は直接山頂へ、CATはツゲの原始林の道を

       歩いた事が無いので、少し遠回りして山頂に登る事にした。

       ツゲは多くの山で見る。我が家にも植えてあるが、成長が遅く大木

       にはならない・・・。ツゲの原始林に入り驚いた。最大で径55cm

       高さ12m、推定樹齢が千年との表示があった。ふと屋久島の千年杉

       の事を思い出し、すごい山だと感心しながらツゲ林を歩いた。やが

       て杉林に入り屛山との縦走路に出た。

 

      ↓ 縦走路を東に取り途中の大将隠しに寄る。迷路のような石灰岩の

        間を縫って歩く。ここには過去に二度来ているし、皆が山頂に着

        く頃だと思い留まらず縦走路に引き返した。

 

     ↓ 山頂が近ずくと皆の声が聞こえて来た。山頂付近のツゲ林の中は暗く

       風が抜けないので今日一番の汗をかいた。山頂に咲くキツネノカミソ

       リを見て、祠にお参りして皆と合流した。皆は食事が終わったところ

       だった。

 

     ↓ 下山は山頂から西尾根を辿り山城跡の広場のキツネノカミソリを見て

       八丁へ下りたかったが、予定の時間を過ぎていたので登った道を戻る。

       山頂直下のツゲ林を辿り、お地蔵さんに手を合わせ下って行く。

 

    ↓ 五合目辺りで急に風が出て、ゴロゴロと雷の音が響き渡り辺りが暗く

      なった。レインウエアを着てる最中に大粒の雨が容赦なく降りはじめ

      る。しばらく雷が遠のくのを待ってから下山開始。徒渉場が一ヶ所あ

      ったが、降りはじめたばかりで水量は登った時と変わらず渡れた。

 

    ↓ 角の取れた石灰岩の道筋の岩は滑りやすく苦戦する。無事登山口の近

      くまで下りて来た。雨は40分ほど降っただろうか、気付くと雨は上っ

      ていた。弘法大師像に頭を下げ、だんご庵に戻る頃は緊張もほぐれ皆

      に笑顔が戻っていた( ^ω^)・・・。

 

      皆、南アルプス・北岳で雷事故を目の当たりにしているので、雷の怖さ

      を知っている。皆の会話は途切れたが、稲光は見ず雷鳴だけだったので

      雷は遠いいと思ったが、激しい雨だった・・・。

      雨は降るもの、汗は掻くもの等と冗談を言いながら車に戻ったが、これ

      でまた山友の絆は深まったと嬉しかった。

      

   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

       今日の晩酌

       帰宅するとカミさんが凄い雨が降ったと言った。福岡の海寄りを雨雲が

       通過する事は事前の予報で分かっていた。古処山がある朝倉は内陸なの

       で、今回降られた程度で済んだのだろうとカミさんの話を聞いて思った。

       そんな事を思いながらの晩酌だった。 

 

      猛暑が続く。むやみに外出はしない方がいいと思っている矢先、IS会長

      から山計画のファックスが届いた。それは10月の秋の計画だった。(笑)

      とは言え少し猛暑が落ち着いたら、どこかに登りたいとガイドブックを

      見る・・・。