餃子の王将が甲府市国母1丁目に出店するそうです。私は個人経営のお店が好きで、あまりチェーン店には行かないのですが、餃子の王将は応援したいです。学生の頃、関西で何度か行っただけなのですが。

同チェーンは2007年8月から2009年7月まで24ヶ月連続増収を続けています。その秘密はどこにあるのでしょう。

店では冷凍したものを温めて出すことはしません。料理人がちゃんと料理を作ります。野菜はカット野菜は使わず、店で切ります。客の目の前で切った方が新鮮で味も良い。カット口からの酸化やビタミン類の流出が防げます。材料がロスになった場合、カット野菜だと加工したコストも損失になる。このような会計上の効果もあります。

同チェーンでは店長の判断ですぐに新しいメニューを取り入れることができる。学生街ではボリューム系、ビジネス街では野菜中心、住宅街では子供向けメニューと差別化を図っています。

顧客囲い込みのために、京都の出町店では

学生の場合、お金がなくても30分皿洗いをした場合は定食をタダで食べることができる。

これは会計的にも王将に損にはなりません。
定価の3割が原価なので、食事代を800円とすると240円が原価になります。
30分皿を洗ってもらうと時給にして400円(時給800円と仮定)を払わなくて済むから差し引き160円の+になる。

実にユニークな販売戦略です。王将さん、期待しています。