よい子は寝るであろう、夜中の2時。
月の光でしかあかりがなく、雲によって月が隠れれば、漆黒の闇といっても過言ではない。

その闇の中で、サラサラした黒髪の少年は、ある「モノ」に向かって、容赦なく刃物を斬りつける。

ある「モノ」は、呻き声を発し、抵抗をしようとしている。
だが、少年はそれを許さない。
目にも止まらぬ早さで、攻撃する。

攻撃され続け、数分がたった頃。
ある「モノ」は動かなくなり、そして消えた。

少年は、ふう、とため息をはいてから、その場を去ろうとした。

「終わりましたか。今日は長かったですね。」

闇の向こうから、もう一人の少年の声がした。
その少年は、水色の髪の、どこか透明で、印象に残りにくい。

黒髪の少年は、驚く様子も無く、「いたのか」とだけ呟きまた歩き出す。
その反応に不服だったのか、透明な少年は追いかけ、横に並び話しかけた。

「なんだか、苛ついていますね。どうしたんですか?」

黒髪の少年はそんな少年を横目でみて、またため息を吐いてから返事をした。

「別に。とりあえず、早く帰ろう。結界も張らないといけないし。」

わかりました、とだけ透明な少年は言い、黙った。

暫くダラダラと歩き、黒髪の少年は、あ、と言った。
なんだと思い。透明な少年は黒髪の少年を見る。

「テツヤ。メフィストに報告にいかないと。」

テツヤと呼ばれた透明な少年は、それなら大丈夫です、といって、続ける。

「僕がもういいました。俊さんがやる前から。」

あ、そう、とだけいい、再び歩き始める。
歩いている間、他愛の無い話をしていた。

「なあ、テツヤ。最近、こういう悪魔増えてないか?」

テツヤと呼ばれた少年は、そうですね・・・と少し考え、返事をする。

「確かに、増えているかもしれません。おかげで、僕達のエクソシストと仕事が増えて、夜も眠れません。」

だよな、と俊と言う名の

少年は再び、ため息をつく。






誠凛高校バスケットボール部。
その部員、伊月俊と、黒子テツヤの夜の仕事である。





あとがき


めちゃくちゃですいませんw


これは、1話とゆうよりは、プロローグです。

次回は、誠凛でのお話です