私は40歳半ばですが

がんの経験は初めてですし

妊娠出産の経験もなかったのですが

 

 

直腸がんの発見は

お腹の調子が

どうにもこうにも変だなって感じて

個人病院に行きました。

 

 

これまでに

採血や尿検査

レントゲンは経験していましたが

 

 

浣腸や直腸検査は

初めてで

 

 

お医者さんと看護師さんといえど

見知らぬ他人様に

 

おしりを見せたり

便器の中を見せるなんて

 

 

これまでの人生で

一度も経験をしたことはなかったです。

 

 

お医者さんも看護師さんも

いつものことで

 

見慣れている光景なのはわかっていても

 

検査前の自分の姿を

冷静に見ると

 

まぁーとにかく

初めての検査のときは

恥ずかしい気持ちになりました。


 

すぐに自分の腸の様子が
モニターに映し出されたら

 

 

恥ずかしさは消えて

興味と好奇心で

モニターに釘付けになりましたが

 

やはり初めては

恥ずかしいものでした。

 

 

 

さらに私は

子宮と卵巣にも転移していたので

婦人科にも診察がありまして

 

あの椅子に座って

あの姿勢。

 

 

妊娠の経験はありませんが

妊婦さんってすごいなぁと

しみじみ感じました。

 

 

子宮から細胞を採るときは

超激痛で

カーテン越しに

ギャーギャー騒いでいました。

 

 

直腸検査の方が

正直、ラクでした。

 

 

 

「死ぬこと以外かすり傷」

 

こんな言葉が頭に浮かんで

 

検査のたびに

恥ずかしさは薄れ

 

図太くなるメンタル。

 

 

力を抜いて

検査に協力的な姿勢でいますが

 

 

痛いときは

痛いです。

 

気持ち悪いときは

気持ち悪いです。と

 

一応、生身の人間なので

 

私は我慢せずに

はっきり

検査の技師さん

お医者さんに伝えます。


 

しかし、

まさか直腸がんで

婦人科のお世話になるとは

思っていなかったのですが

 

出産経験がない

40半ばで

 

出産前?経験のような

貴重な体験ができたのは

 

「なんだかありがたいな」って

 

 

 

 

私の母も

私を身篭った時に

こんな風に検診を受けていたのかなぁと

 

あらためて母に

産んでくれてありがとうって思えたし

 

この命、まだまだこの先も

たいせつにつかって活かしていくよ。と

 

心から思えた

予想外の婦人科検査でした。