KH114劇場

KH114劇場

mixiコミュ「KH114劇場」
http://mixi.jp/view_community.pl?id=4355650より。
mixiコミュ「KH114劇場」のブログ版です。アイドルマスターのPたちとその周辺の人物たちによってくりひろげられる物語です。

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KH114劇場-565


ある日のこと。
京都神薙家より麦さんにお届けものがありました。

春野母:「麦、神薙のおじいさまよりお届けものですよ」

仕事から帰宅した麦さんが包みをほどいてみると、
中から美しい訪問着が現れました。
包みには譲さんより手紙が添えられていました。

譲さんからの手紙:「陛下だけではなく、私と真綾も、
麦さんの衣装の少なさを心配しています。
これは近くの店で染めてもらい、
私が絵付けをし、真綾が仕立てたものです。
なにかの折に役立ててもらえたら嬉しく思います」

それからしばらくして。
麦さんはかんなぎPの付き添いでパーティに参加することになりました。
麦さんはさっそく譲さんより贈られた着物を着付けました。

麦:「なんだこの着物は」

着物の裾まわりにはアケマス筐体とカードが描かれていました。

かんなぎP:「わあ、アケマスの着物だ~!
画面が70k4人戦になっているぞ!
あはは、麦の着物はヘンな柄ばっかだなあ~!」

麦さんはさっそく笑われました。

麦:「むぅ」

KH114劇場-564


夏のある日のこと。
かんなぎ家にまたお届けものがありました。
麦さんの衣装が少ないことを心配した、
かんなぎPの母方のおじいさんからです。

春野母:「麦、陛下よりお届けものですよ」

仕事から帰宅した麦さんが包みをほどいてみると、
中から美しい訪問着が現れました。
添えられていた手紙には、
そろそろ土用の丑の日が近いから、
季節にふさわしい着物を作ったので、
それを着て家族で写真を撮って送ってほしいと書いてありました。
麦さんはすぐにお礼の手紙を書きました。

麦:「なんだこの柄は」

土用の丑の日。
撮影のために贈られた着物を着付けた麦さんが言いました。

かんなぎP:「わあ、うな重の柄だ~!」
双海母:「おいしそうですね!」
春野母:「この季節にふさわしい、良い柄だこと」
李家さん:「本当に...」

そんな家族写真を送ってから1週間後。
返事の手紙が届きました。

天皇からの手紙:「この着物は我が家で育てたおかいこ様の糸で生地を作って、
私と息子が染めて、母が絵を付けて、妻が仕立てたものです。
お出かけの折りに役立ててくだされば嬉しく思います」

かんなぎP:「ははは、ひいおばあさまはいいセンスだなあ~。
今度は京都のじいさんに頼んでみるか」
麦:「やめろ。アケマスの筐体やカードやキャラ、オデ画面の柄の着物が届いてしまう」

KH114劇場-563


ある日のこと。
親戚での集まりにお忍びでやってきた、
かんなぎPのおじいさんが麦さんを見て言いました。

天皇:「麦さんはいつお会いしても同じご衣装ですね」
麦:「礼を欠くのは承知だが、少しでも節約しないとな」

それからしばらくして。
かんなぎ家にお使いがやってきて、
麦さんにと包みを置いていきました。

春野母:「麦、陛下より贈り物ですよ」

その夜、春野母が仕事から帰宅した麦さんに言いました。
麦さんが包みを開けてみると、
美しい訪問着が現れました。
添えられていた手紙には、
手元のお金で作ったものであること、
夏が終わらないうちにその着物を着て、
かんなぎPや子供たちと一緒に顔を見せに来てほしいと書いてありました。
麦さんはすぐにお礼の手紙を書きました。
そして、子供たちの夏休みを待って、
みんなで吹上の家を訪問することにしました。

麦:「なんだこの着物は」

訪問当日、着物を着付けた麦さんが言いました。

春野母:「あら、すいかだわ。夏らしい柄ね」
かんなぎP:「ぎゃあ! すいか!」

かんなぎPはおしっこをちびって泣き出しました。

かんなぎP:「えーん! えーん!」



KH114劇場-562


ある夏の日曜日。
麦さんのおばあさんの緑さんは両親と都内のホテルにいました。

春野曾祖父:「今回のお見合いもだめみたいですね...」
春野曾祖母:「緑ももう24歳の年増ですし、加えてあの器量では...。
とてもお嫁の貰い手など見つかりませぬ」

そんな緑さんは、ラウンジの隣のテーブルの青年と楽しそうに話をしていました。

緑:「あら、じゃあ、あなたもお見合いなの?」
青年:「ははは、今回もだめでした...。
僕みたいななよなよした男にはお嫁さんなんか来ないでしょう」
春野曾祖母:「これ、緑! 何をしているの! そろそろ帰りますよ」
緑:「はい。それでは...」
青年:「あ、僕は李家若葉。また会えたら」
緑:「私は春野緑」

次の日曜日。
神宮前の春野家屋敷を一人の青年が訪問しました。

若葉:「緑さん!」
緑:「あら、あなたは...!」
若葉:「先日ホテルのラウンジでご一緒した李家若葉です!」
緑:「どうしてうちがわかったの?」
若葉:「だって君の家すごく有名だもん、すぐわかっちゃった。
メロンをたくさんいただいたのでおすそわけに。
僕の家は松濤だからすぐ近くだよ」

それから、緑さんと若葉さんはちょくちょく一緒に遊ぶようになりました。
そんなある日のこと。

春野曾祖父:「緑、お前最近李家の坊ちゃまと親しいそうだな」
緑:「はい、とても素敵な友人です」
春野曾祖父:「李家家は大変な名家...その嫡男となれば、 あまたの縁談があろう。
お前みたいな縮れ毛で不器量な年増など本気で相手にしてくれまい」
緑:「うう...」

李家家では。

李家曾祖父:「若葉、お前最近親しい女性がいるとか」
若葉:「はい、春野緑さまといいます。
大変素敵な方で、近々結婚を申し込もうと考えているのですが...」
李家曾祖父:「緑さんは春野財閥の一人娘...。 とてもお嫁になど出してはもらえまい。
だが、財界と縁を結ぶチャンスでもある。
若葉、婿に行ってみないか」
若葉:「え、いいのですか?」
李家曾祖父:「李家家は他の者に継がせる。
春野家には李家家から正式に申し込もう」

こうして緑さんと若葉さんは結婚し、
その翌年には娘・さくらをもうけることができました。

KH114劇場-561


崇多くん60代のある日のこと。
マンションに紘くんの長男・理くんが遊びに来ていました。
崇多くんがそんな理くんにお昼ごはんを出すと、
理くんが言いました。

理:「おじさんにはお嫁さんは来ないの?」
崇多:「おじさんにも昔、ちゃんとお嫁さんがいたんだよ」

崇多くんはそう言うと、ネックレスにして首からさげている2つの指輪を見せました。

崇多:「おじさんのお嫁さん...ショーティアて言うんだけど...」
理:「えっ、外人?」
崇多:「おじさんは外国人の多い学校に通ってて、そこで出会ったんだ。
彼女とは超ラブラブだったんだけど、
彼女は中学卒業と同時に親の仕事の都合でロンドンへ引っ越してしまったんだ」
理:「むぅ...悲しいねえ~」
崇多:「いやいや、その後おじさんが大学を卒業して、
会社に就職してすぐに迎えに行って、無事結婚したのさ」
理:「えっ、それじゃ...」
崇多:「結婚して1年もしないうちに彼女は交通事故で亡くなってしまったのさ。
それ以来おじさんはずっと独身なんだよ」

崇多くんはテレビの脇においてある写真立てを持って来ました。
古い写真の中では金髪の美しい人が微笑んでいました。


KH114劇場-560


ある朝の765プロ。
出勤してきたPたちの雑談で学歴の話題が出ました。

大阪P:「僕、高卒やから基本給自体安いねん」

それは大阪Pのこの一言から始まりました。

頭P:「俺も専門学校卒だからおんなじようなもんだな...。
確かかんなぎPも専門学校卒だよね?」
かんなぎP:「うん、俺は幼稚園から大学までず~っと学習院で、
その後専門学校出たから、やっぱり専門学校卒だな」
大阪P:「へえ...学習院には皇室関係者とかいたん?」
かんなぎP:「在学中に親戚の人はいなかったよ」
頭P:「ちょっ...親戚!?」

みんなは一斉にかんなぎPに注目しました。

大阪P:「お腹Pは?」
お腹P:「俺は北海道大学ていう地元の大学。
市内で超地元だから、空き時間には家に帰ってゆっくりできたな」
かんなぎP・美少年マネージャー:「いいなあ...」
大阪P:「それにしても島津さんはハーバード出ててほんますごいなあ~」
美少年マネージャー:「あ、僕、日本では中卒の扱いだから」

美少年マネージャーは、はははと乾いた笑いをしました。

お腹P:「え!?」
美少年マネージャー:「大学までずっと現地の学校に通っていたから、
ハーバードを卒業しても日本では中卒の扱いなんだよ。
だから一般の企業には就職できなくて、
ずっとアルバイトしていたのさ」

KH114劇場-559


ある日のこと。
かんなぎP実家に大きなお届けものがありました。
お届けものはガレージに置いてもらうことにしました。

さわ子:「お父さん、何か大きなものが届いたわよ」
達也:「おじいちゃん、何を注文したの?」
澪:「見せて見せて!」
律:「おお、やっと届いたか」

かんなぎ父・律さんはさっそくガレージに行ってみました。
みんなも律さんのあとをついてきました。
ガレージには梱包された大きな部品がいくつも置かれていました。

陸奥彦:「ほう...サイドカーですか、お父さん」

陸奥彦さんはその部品を見ただけでサイドカーと言いました。

律:「中古のサイドカーを注文したんだ。さっそく組み立てよう」
さわ子:「ま...! 私を乗せて旅行に連れて行ってくださるの?」
律:「いや、紘が最初だな。
紘はなかなか遠出することができない、
とりあえず近場に出かけて、
それから夏休みに京都の実家にでも連れて行ってみようと思う」
さわ子:「素敵ね」

律さんは目をきらきらさせ、
陸奥彦さんと一緒になり、
サイドカーの組み立てを始めました。
さわ子さんはそんな律さんのことをかわいく、いとおしく思いました。

KH114劇場-558


春野父が亡くなり、春野家では生前からの本人の意思により、
その遺体を献体に出すことにしました。
そうしてしばらくしたある日のこと。
春野家に1本の電話がかかってきました。
麦さんの通う学習塾、「適塾」の後輩、松本くんからです。

松本教授:「適塾で解剖実習をおこなう予定なんだけど、
麦くんにもぜひ参加してほしいんだ」
麦:「へえ...解剖実習か」

こうして麦さんは適塾の解剖実習に参加することになりました。
当日、解剖の部屋で遺体と対面した麦さんは言葉を失いました。
その遺体は春野父でした。

多紀教授:「春野教授が遺言で私たちを指定したのです」
華岡教授:「お父さんからの最後の贈り物...ですか」
麦:「...そうだな」

そして解剖が始まりました。

KH114劇場-557


ある日の京都神薙家で、
おじいさんの譲さんの近頃の様子を見ていた、
おばあさんの真綾さんが言いました。

真綾:「最近お茶やお香の生徒さん増やしたりして、
なんやえらいがんばったはりますなあ...」
譲:「まあ、ちょっとしたアルバイトや」
美菜子:「おじいさま、お家が苦しいのですか?
美菜子も力になりとうございます...!」
譲:「いや、ちょっと欲しいもんがあってな...」

それからしばらくしたある夜のかんなぎ家。
かんなぎPと麦さんが箱マスをしようとしていました。

かんなぎP:「今日こそ麦に勝つぞ!」
麦:「さあどうかな...」

かんなぎPと麦さんは50k2枠のオデに入りました。
すると。

かんなぎP:「譲P!?」

3人目に「譲P」という箱マスでは見かけないPが入ってきました。

麦:「こういちさん、まさか...」
かんなぎP:「でもタグも『JohKannagi』だし...」

すると、4人目が入ってきました。

譲:「ちょっ...真綾!」

京都神薙家で譲さんが驚いていました。
そこへ隣の部屋から真綾さんが顔を出しました。

真綾:「うちもこないだへそくりで箱買いましたんえ♪」

KH114劇場-556


ある日のこと。
春野グループ本社では会議室で上層部の会議が行なわれていました。

かんなぎP:「来週から2週間、アメリカに出張に行ってきます」
如月秘書:「私もおともいたします」
かんなぎP:「あ、出張には若い秘書に同行をお願いしようと思っているんだけど...」

かんなぎPのこの発言で会議室が一気に騒然としました。

取締役:「どうしてですか、如月秘書は能力・経験から言っても不可欠」
かんなぎP:「若い秘書に経験を積ませて、
如月さんには留守を守ってもらいたい」
取締役2:「なるほど、会長代行ですね」
かんなぎP:「そうです、これから如月さんにもどんどん経験を積んでいただいて、
いざという時には名実ともに会長職を務めていただきたいと考えています」
取締役3:「まあ、如月さんなら大丈夫だろう」
かんなぎP:「ということで、如月新梧秘書を来週より2週間の間、会長代行に任ずる」
如月秘書:「謹んでお受けいたします」

如月秘書はかんなぎPと取締役たちの温かい拍手で会長代行として迎えられました。