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KH114劇場

mixiコミュ「KH114劇場」
http://mixi.jp/view_community.pl?id=4355650より。
mixiコミュ「KH114劇場」のブログ版です。アイドルマスターのPたちとその周辺の人物たちによってくりひろげられる物語です。


KH114劇場-555


ある休日のこと。
かんなぎPは子供のおもちゃを片付けていました。

かんなぎP:「うふっ、懐かしいですね」

弓矢セットを片付けようとした時、
かんなぎPはちょっと構えてみました。
しかし、うっかり手を離してしまい、
矢は放たれてしまいました。
そしてどすという音を立て、
血をまき散らしながら、
ヨシトミくんの後頭部に刺さってしまいました。

かんなぎP:「やあ、ヨシトミに命中してしまったぞ。
わあい! 矢ネコだ」

その時、ぽすという音がして、
かんなぎPのぼんのくぼに小さな穴が開きました。
かんなぎPはその場に倒れてしまいました。

麦:「ち、失敗したか。
木に引っかかった遥のブラウスを取ろうとしたのだが...」

遥ちゃんと崇多くんの勉強部屋のあるマンションで、
麦さんがサイレンサー付きライフルを片手につぶやいていました。

春野母:「あらあら、こういちさんも麦も失敗しちゃったのね」

一部始終を見ていた春野母は裁縫箱を持ち出し、
かんなぎPとヨシトミくんの頭をちくちくと縫いました。
かんなぎPはむくりと起き上がり、
ヨシトミくんは再びかんなぎPの足元をまとわりつき始めました。

KH114劇場-554


麦さん研修医時代のある日のこと。
麦さんは医局でカップ麺の遅い昼食をとっていました。
その時、昨日診察に立ち会った症例のことを思い出し、
あれこれと考え込んでしまいました。

麦さんの心の中:(今日は適塾の松本くんが病院に来ているはずだ。
松本くんに相談してみよう...。)

麦さんは急いで昼食を済ませると、
適塾の後輩・松本くんの部屋へと向かいました。
すると、偶然にも廊下の前方から松本くんが歩いてきました。

麦:「あ! まつも...」

麦さんは呼びかけようとしたものの、黙り込んでしまいました。
松本くんは教授回診の最中で、
大勢の医師たちを従えていました。

麦さんの心の中:(そうか...適塾では後輩でも、
この病院、いや、現在の医学界では重鎮といわれるほど偉い人物なのだ...。
松本くんだけでなく、多紀くん、華岡くんだってそうだ。
気安く相談などできない...!)

松本教授:「あ、麦くん...!」

松本くんの方が麦さんに気づきました。

麦:「こんにちは松本教授」
松本教授:「これは珍しい...何か用でも?」
麦:「はい、実は...」

麦さんは思い切って相談してみました。

松本教授:「なんだ、もっと気軽に相談してよ!
私たちは適塾が結びつけてくれた同志なんだから。
その話は都合をつけてみんなで話し合おう」
麦:「ありがとうございます...!」

KH114劇場-546


麦さんの通う塾、「適塾」はその後多くの入門者を受け入れ、
一大学習会として発展し、医学の進歩に貢献しました。
そんな適塾が発足から10年、麦さん20歳の時のことです。
緒方先生は長らく病床についていました。
麦さんが東大での授業中、
教室に適塾の後輩、松本くんが入って来ました。

教授:「これは松本教授...どうされたのですか?」
麦:「松本く...いや、松本教授!」
松本教授:「先生、春野くんをお借りしたい。
麦くん、緒方先生が危篤で適塾の皆を呼んでおられる」
麦:「緒方先生が...?」
松本教授:「多紀くんと華岡くんにはもう連絡をしてあります」

麦さんと松本教授は急いで緒方先生の病室に行きました。
そこにはすでに多紀くんと華岡くん、
その他都合のついた塾生たちが駆けつけていました。

緒方先生:「今日、無理を言って皆に集まってもらったのは他でもない、
適塾最後の授業をおこなうためです」

緒方先生は残り少ない力を振り絞って言いました。

緒方先生:「今日のテーマは『臨終』。
皆で議論してさまざまな意見を私に聞かせてほしい。
私がこれから実際に死ぬから、
人の死というものをよく観察して、学習に役立ててほしい。
そして今日で皆、適塾を卒業としよう。
まず先に卒業証書を...」

緒方先生は横についていた奥さんに合図し、
奥さんは戸棚から卒業証書を取り出し、
その場にいたひとりひとりに配りました。
卒業証書は麦さんにも配られました。
しかし、麦さんはそれを泣きながら破りました。

緒方先生:「麦くん...!」
麦:「適塾に卒業などない!
死ぬその日まで学び、歩み続けることもまた医の道ではないのか!?」
緒方先生:「麦くんはまったくしょうがない子だな...」

緒方先生はふっと笑うと、
ゆっくりと目を閉じました。
緒方先生の意識はなくなりました。
その場にいた皆はそんな緒方先生の様子をよく観察しながら、
人の死について議論を始めました。
緒方先生はそれを聞きながら亡くなりました。

緒方先生亡き後、適塾は松本教授、多紀教授、華岡教授の3人が交代で運営し、
現在も医学の進歩のために学び続けています。

KH114劇場-531


春野父の恩師・緒方先生が開いた塾、
適当の適を取り、即興で名付けられた「適塾」に通うようになった麦さんは、
その授業の面白さに熱心に勉強をし、
塾のある日を心待ちにしていました。
そんなある雨の日の適塾でのこと。

麦:「緒方先生こんにちは」

麦さんが教室である緒方先生の自宅を訪ねると、
そこには知らないおじさんたちがいました。

緒方先生:「おお、麦くん、いいところに来た」
麦:「この方々は?」
緒方先生:「私の元教え子で、適塾の新入生たちだ。
春野くんからここの話を聞いてやって来たのさ。
まったく春野くんもおしゃべりだな...。
ま、麦くん、先輩として彼らに良くしてやってくれ」

緒方先生は寝そべり、小指で鼻くそをほじっては舐めながら言いました。

新入生1:「松本です。普段は東大で救急を教えています」
新入生2:「多紀です。私は漢方を教えています」
新入生3:「華岡です。僕は乳がんを専門に教えています」

3人のおじさんはそれぞれ麦さんに挨拶しました。

緒方先生:「幸いにも詳しい人がここにいる。
今日は温泉や漢方について語ろうではないか」

こうして4人は温泉や漢方について熱く語り、
議論は夜遅くまで及びました。
麦さんはその事を翌日学校で同級生たちに話しました。

同級生:「おじさん3人が同級生なんてヘンな塾」
同級生2:「きっと昔貧乏でろくに学校にも行けなかったのね」

麦さんはみんなから笑われました。

KH114劇場-553


麦さん小学校4年生のある夜。

麦:「父さん、塾に通いたいんだけど」

麦さんは仕事から帰宅したばかりの春野父に言いました。

春野父:「そうだなあ...法医学については私が教えているものの、
私も仕事があるからずっと麦についてはやれないしなあ...。
よし、麦も塾に通うか!」
麦:「父さんありがとう!」
春野父:「私の恩師、緒方先生が退官されて、
暇をもてあましておられると言うから緒方先生にお願いしてみよう」

こうして麦さんは塾に通うことになりました。
場所は緒方先生の自宅とのことで、
春野家から電車で10分です。

麦:「緒方先生、これからよろしくお願いします...ん?
先生、他の生徒はいないのですか?」
緒方先生:「生徒は麦くんひとりだけだよ」
麦:「そうですか...じゃ、この塾はなんという名前なのですか?」
緒方先生:「適当でいいんじゃない? ...じゃ、適当だから『適塾』で」

緒方先生は横になって鼻をほじりながら言いました。

緒方先生:「さっそくだが麦くん、質問などはないかね?
詳しく掘り下げていこうじゃないか」
麦:「はい、次の症例についていくつか...」

麦さんは大変込み入った質問をしました。

緒方先生:「ほう...いい質問だね」

緒方先生は鼻くそを指先でぴんと飛ばすと起き上がり、
麦さんの質問に答え始めました。
そして、麦さんと緒方先生は夜遅くまで熱く議論を交わしました。
麦さん帰宅後。

春野父:「おかえり麦! 初めての塾は楽しかったかい?」
麦:「すごく有意義な時間だった! すごく楽しかった!
父さん塾に通わせてくれて本当にありがとう!
これはもう、塾のことを学校で自慢するぞ!」

そして翌朝。

同級生:「へえ...麦ちゃん、塾に通い始めたの~」
麦:「『適塾』て名前で、緒方先生というすごい先生がいて、
昨日はスキルス胃がんの一例から始まって、
その手術、放射線治療、薬物療法、
果ては緩和ケアまで夜遅くまで熱く議論してしまったんだぞ」
同級生2:「なにそれ、お勉強しないなんてヘンな塾」

麦さんは同級生たちから笑われてしまいました。

KH114劇場-552


双海家では、亜美真美の誕生日会が無事終了しました。

双海父:「ようし、今から『怒首領蜂大往生』を始めるぞ!」

双海父こと勝博さんが
亜美真美へのプレゼントに買って来たゲームソフトを手にして、
大変張り切って言いました。

亜美:「ミクとかやりたいよう!」
真美:「モンハンとかやりたいよう!」
双海父:「我が家で許可されているゲームはSTGのみです」
亜美:「え~」
真美:「真美たちもう疲れて眠いよ~」
双海父:「クリアするまで寝かせません!」
亜美真美:「そんな~」

こうして双海父と亜美真美はリビングの隅に集まりました。
そこにはゲーム用のセットが組まれていました。
双海父はプレイステーション2を起動させました。

双海父:「とりあえずお手本として、
デスレーベルの方をママにプレイしてもらう」
双海母:「はい」

そしてしばらくして。

双海母:「真・緋蜂-改、撃破」

双海母が真ボスを倒し、2周目をクリアしました。

双海父:「これはごく初歩的なものだ。
亜美と真美もこのくらいできないと双海家の人間として認められんぞ」
亜美真美:「ひー」

そして、亜美真美は双海父の指導のもと、
夜通し「怒首領蜂大往生ブラックレーベルEXTRA」をプレイし続けました。

KH114劇場-551


5月22日。
今年も亜美真美の誕生日がやってきました。
双海母は休みをとって、
朝早くから二人の誕生日会の準備をしました。
今年は家族水入らずです。
そして午後、誕生日会が始まりました。

亜美真美以外の全員:「お誕生日おめでとう~!」
亜美真美:「ありがとう...!」

ケーキのろうそくが消されたあと、
みんなはプレゼントを渡しました。

双海母:「私からは新しいお財布よ」
真美:「わあ...かわいい! ありがとうママ!」
亜美:「あっ! 500円札だ! 中身も入ってる!」
あかね:「あぶう」
亜美:「あかねちゃんとみなとくんからは絵のプレゼントだ~!」
真美:「真美たちにそっくり! ありがとう!」

そこへ双海父が仕事から帰宅しました。

双海父:「俺からのプレゼントは新しいゲームソフトだよ~♪」
亜美真美:「怒首領蜂大往生...」
双海母:「死ぬがよい」

その脇で誰かがごちそうをタッパーに詰めています。

双海一家:「やよい!」
やよい:「うっうー! ママが収入を得るようになっても、
タッパーにごちそうがわずかですぅ~!」
亜美真美:「くっ...今年も侵入を阻止できなかったか!」
双海母:「あかねとみなとが産まれて大家族になってしまったから、
収入が増えても貧乏のままなのよ」
双海父:「うう~ごめんなさい~もっと働きますぅ~」

KH114劇場-550


ある日のこと。
貧乏トリオはバラエティ番組に出演しました。
そこで司会者から節約テクニックを質問されました。

真:「ううーっ! こねぎの根っこをガツーンと植えてバリバリ再利用です!」
亜美・真美:「食パンの耳を揚げておやつにしています!」
やよい:「うっうー! うちは『ぷるさーまる』です!」
真・亜美・真美:「うわあ、すごいリッチ~!」
司会者:「プルサーマル?」
やよい:「はいっ! おトイレで使った水を濾過したり消毒したりなどして、
きれいな水にして、それをお料理に使って、
飲んだり食べたりして体の中に入った水はまたトイレに戻るというサイクルです!」

KH114劇場-549


麦:「ヨシトミ、おやつだぞ」
ヨシトミ:「にゃあ」

ある日のこと。
麦さんがヨシトミくんにおやつを与えようとしていました。

かんなぎP:「ぐぎぎ...ヨシトミめ!
ヨシトミのくせに麦からおやつをもらうなんて生意気な! 許せない!」

かんなぎPはそう言うとヨシトミくんのしっぽをつかみ、
肛門にストローをぶすりと差し込んで、
ヨシトミくんを膨らませ始めました。
10分後。
ヨシトミくんはぱつぱつぱんぱんに膨らみました。

かんなぎP:「ヨシトミ風船だぞ、わあい!」

かんなぎPはそんなヨシトミくんを車の通り道に置きました。
そこへ1台の車がやってきて、ヨシトミくんの上を通過して行きました。
ヨシトミくんはぱあんと大きな音をたてて破裂しました。

ヨシトミ:「にゃあ!」
かんなぎP:「えーん! えーん!」

そこへ、買い物から帰って来た春野母がやってきました。

春野母:「あらあら、こういちさんてば失敗しちゃったのね。」

春野母はばらばらになったヨシトミくんをすっかり集めてしまうと、
針と糸でちくちくと縫い合わせて内臓を詰め直しました。

ヨシトミ:「にゃあ」

ヨシトミくんは再びかんなぎPの足元にまとわりつき始めました。

KH114劇場-548


春野父:「麦は世界一かわいいな!」

麦さん4歳のある日。
春野父が相変わらずの親ばかぶりを発揮していました。

春野父:「麦は私のかわいいお人形さんだ! ...そうだ!」

その夜から春野父は何やら縫い物を始めました。

麦:「とうさん、なにしてるの?」
春野父:「指先を使うお仕事だから、こうして指先を鍛えているんだよ」
麦:「ふうん」

そして11月13日、麦さんの誕生日。
麦さんが柔術のお稽古から帰って来ると、
春野父が麦さんの部屋に連れて行ってくれました。

春野父:「麦、お誕生日おめでとう!
これはお父さんからの誕生日プレゼントだよ~♪」

春野父は麦さんの部屋のドアを開けました。
部屋には木で作った台に、
身長160センチほどの大きな人形が寝かされていました。
その脇には解剖に必要な器具が置かれてありました。
器具も春野父の手作りです。

麦:「うわあ! おにんぎょうだ! とうさん、ありがとう!」
春野父:「若い女性の変死体のお人形だよ」
麦:「へんしたい? すごい!」
春野父:「設定もちゃんと考えてあるんだぞ~♪
氏名:佐々木彩夏、年齢18歳、女性、住所不定、無職、現在妊娠8ヶ月。
発見日時は8月25日午後18時35分...」

麦さんは春野父の話す設定を聞きながら、
目をきらきらさせて人形をいじり始めました。

麦:「ちゃくいにみだれ...ぼうこうのけいせきあり。
かくせいざいしようのうたがいあり」
春野父:「このお人形...佐々木彩夏さんはお腹を開くとちゃんと臓器もあって、
赤ちゃんもいて、頭にもちゃんと脳とかあるんだぞ~。
麦は佐々木さんの死因がわかるかな~?」
麦:「ようし、ぜったいささきさんのしいんをかいめいしてみせるぞ!」

麦さんはその日から佐々木さんに夢中になりました。