今日、職場の1つ下の後輩との会話の中で
とても残念で悲しい言葉を聞いてしまった。
1つ下の後輩とは
もう17年近く同じ職場で
若いスタッフが多い中
なんだか古株仲間として安心感を持てる
そんな子でした。
もう、ずっと部署は違いましたが、
なんとなく、がんばってるなぁ!って
励みでもあった。
私の病気も前回の舌がんのときのことは話していて、復帰したときは泣いて喜んでくれた。
今回の病気のことは、彼女には詳細は話していなかったけれど、上司の配慮で、『少し負担の少ない部署へ異動』の話が出で、結局『彼女と部署を交代する』ということになり、彼女の耳に私がしばらく休むという話が伝わった。
彼女は、
どうしたんですか?
また、前回のときのような病気ですか?
と心配してくれて、
そうだ。と伝えると
どうして?なんで〇〇さんばかり…
とショックを受けて泣いてくれました。
そして、部署異動も
私にできることはこのくらいしかないから。
〇〇さんの辛さに比べたら私の辛さなんてたいしたことないから、部署異動してもがんばる。
と言ってくれて、とてもうれしくて、一生忘れないと思えるような言葉でした。
その後輩が新しい部署での仕事が辛いようだと耳にしたので、今日、声をかけて話をしました。
かなり、心身ともに辛いようで、
長年その部署で勤めてきた古株の私には、とても共感できる悩みでした。
私のせいで部署が変わり、苦しめてしまっていることにも罪悪感を感じながら彼女の話を聞きました。
そして、
彼女が言いました。
私、首のリンパが腫れたんです。
悪性だったら、仕事をやめてのんびりできたのに。悪性じゃなくて良性だったんですけどね。
とてもショックでした。
私が、舌がんのときに転移を繰り返し長期で何度も休んだこと。ウィッグをつけながら働いていたこと。今回もつい最近がんで手術をしたこと。
全部知っていて、優しい言葉をかけてくれた
彼女から聞いた言葉だったから、とても悲しかった。
それだけ、彼女も追い詰められているんだ。
彼女が私を思ってかけてくれた言葉に嘘はないんだ。
きっとそうだと思います。
だから、彼女がかけてくれた言葉や優しさは忘れません。
でも、今日の言葉もきっと私は忘れられない。
がんを患うって辛いけど、
人生ひっくり返るくらいの出来事だけど、
泣いて泣いて息ができないくらいの苦しみだけど、
経験したことのない人にとっては
仕事を休める理由だったり
仕事から離れられる口実
そんな程度だと思われているのかな?
経験したことのない人に
気持ちを理解してもらおうと思うほうが難しいこともよくわかるし
自分が辛いときは
周りが見えなくなるときもある。
それもわかってる。
でも、とても悲しかった。
でも、でも、それでも、
私は彼女の優しさを忘れずに、
彼女のことを思って、
彼女のためにできることをしたい。
彼女の優しさが
とても胸に響いたことを忘れたくない。