抗がん剤治療の副作用で妊娠は難しい
と診断されても、二人の子どもを授かれた。
奇跡のようでした。
でも、
ここで終わってはいけないような気がします。
二人の子どもは病気を持って産まれました。
娘は口唇顎裂という先天性異常。
息子は弱視という視力の異常。
ちゃんと、最後まで現実を伝えないといけないのではないかと思っています。
このブログがいつか、同じ悩みを持った方の所に届いたときのために。
抗がん剤の影響かどうかはわかりません。
全然関係なくても、この病気を持って産まれてくる子どもたちはたくさんいます。
抗がん剤の影響の可能性をちゃんと調べたこともありません。
でも、心の中から
私が抗がん剤治療を受けたからではないか?
という思いが消えることはありません。
こらから先も一生消えないのだと思います。
産まれた瞬間から大きな重荷を背負わせてしまったことは本当に申し訳ないと思います。
でも、これもまた
私、娘、息子、私達家族に与えられた宿命で、この宿命に立ち向かって行くしか進む道はない。
時は戻せない、病気もなかったことにはできないから。
でも、なぜ?なんで?
なんで私ばかり
なんで私ばかりこんな試練を与えられるのか
ただ、普通に普通に生きてきただけなのに。
そんな風に思ったりもしました。
娘は
生後6ヶ月と1歳過ぎに
2度の手術を大学病院で受けました。
5歳からは歯列矯正が始まり、これは成長が終わる18歳頃まで続ける必要があります。
小学校に上がった頃に、上顎に骨を移植する手術が必要になるかもしれません。
鼻の下から唇にかけて2本の傷があります。
女の子の顔に傷が残る。
医師からは治る病気と説明を受けて、キレイになると言われても、どんなにキレイでも傷は傷です。思春期には娘はコンプレックスを抱えるかもしれない。嫌な思いをするかもしれない。悩むかもしれない。そして、親は恨まれることがあるかもしれません。
息子は
3歳時検診で弱視がわかりました。
1.0くらいまで成長しているはずの視力が
片目は0.02しかありませんでした。
3歳から矯正治療のためメガネ生活で、
医師にはもうメガネが不要な視力にまで回復することはないと言われました。
こんな幼い時からメガネをかけさせ、
メガネの扱いなどで怒られることもある。
娘と同様にコンプレックスを抱えるかもしれません。
将来職業選択の幅が狭まるかもしれません。
命に関わるようなことではありませんから
対した病気ではないかもしれません。
でも、私達家族にとっては大きなことです。
生まれたばかりの娘を見て、涙が止まらなかった。申し訳なくて、申し訳なくて、
何度も何度も謝って泣きました。
いつか、なんでこんな病気で産んだのか。
と言われるのではないかと、
思春期を迎えるのが恐いと思う気持ちもあります。
乗り越えて行くのは子どもたち自身で
親は何もしてあげられません。
娘が生後1ヶ月を過ぎて、初めて大学病院に行ったとき、私が抗がん剤治療を受けたことを伝えた医師は、
様々な原因がある。
それはわからない。
わからない原因を考えるのはやめなさい。
考える必要はない。
とはっきり言ってくださって、
私はこの言葉に救われました。
ありがたいことに、私が抗がん剤治療を受けたからだと責める人は誰もいませんでした。
傷を持ってこれからを生きていく
子どもたちに私ができること。
多くはないけれど、
私はお手本になることができるのではないかと思っています。
一番近くで、
傷を持っても
自分なりに向き合う姿
生きている姿を
みせることができる。
と思っています。
何度もがんをわずらい、
たくさんの傷を持ち
コンプレックスを抱えたからこそ
わかってあげられる気持ちもある。
そういう経験を持った母でいられて
よかったと思っています。
大好きで大切な娘と息子。
家族で強く生きて行きたい。
今日も長くなりました。
ありがとうございました!!
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