こちらの続きです。
約9年前の話です。

抗がん剤治療開始前にウィッグの購入を済ませ
抗がん剤治療にのぞみます。


スケジュールは
2週間入院、2週間休薬 × 4クール

 
入院し、まずは中心静脈カテーテルを
鎖骨下に入れて、入院期間中は点滴を入れ続けて過ごしていました。

これをいれるときがけっこうキツかったえーん
地味に痛いんです…
レントゲンで撮りながらやったと思うんですが…上手くいかないときはとても時間がかかって、入れたあともしばらく痛い…



薬剤3つのうち、
1つは1時間投与
2つは24時間×4日間連続で投与…

抗がん剤を4日間投与って…

今改めて振り返るとすごいな…と思います。

当時の記録残っていました!



抗がん剤投与時は
爪への副作用を予防するために
手と足を保冷剤で冷やすように
説明を受けました。

それを聞いた私は、
頭も冷やせば脱毛しないのでは?と考え
勝手に保冷剤を頭に乗せました。笑


そこへたまたまやってきた主治医は
どうしたの?!
頭痛いの?!
ととっても驚き心配した様子でした💦
こんなことをした人は今までのいなかったのかな?


今は、本当に副作用予防の頭皮の冷却というのがあるんですね!どなたかのブログで見たような!
私は、意外と最先端だったかもてへぺろ
当時からあったのかな?
少し保冷剤を乗せただけでは効果なく
つるぴかになりましたが…!



抗がん剤を入れて

数日で副作用のため

食事を受け付けなくなり

嘔吐がはじまります。

吐き気止めは効きませんでした。


毎日、毎日10回くらいは

トイレで吐いていました。


お腹の中が空っぽなのに吐くのが辛くて

水を飲んだ方が吐くのが楽なのか?

など試しましたが、

結局はどちらも辛かったです。



食事が運ばれてくるワゴンの音を

聞くだけで気分が悪くなり、

同室の方が食事をしているときは

部屋から出ないと辛い日もありました。



1クール目はがんばってできるだけ食べようと思い、さわやか食に変えてもらったりもしましたが、無駄なこととわかり、2クール目からは副作用がはじまったら食事を止めてもらいました。食事代もったいないでもんね。



10日目くらいから徐々に

食べられるようになり

14日目くらいで退院

といった流れだったと思います。


食べられるようになると

一気に食欲回復で

夫にケンタッキーやハンバーガーを買ってきてもらい食べたこともありました。笑

でも、高カロリー点滴があるので

食べはじめると一気に太るんです!

早く点滴を抜いてくださいと頼んでいました。笑




その他の副作用は
白血球減少で900くらいになっていたかな?

あとは貧血か何かで輸血も2回くらいしました。

クールを重ねるごとに、血液データは悪くなっていきました。

最後の方はほんの少し手足の指のしびれ。

脱毛は1クール目終了後に一気に。



先生たちには
『副作用に強い』と口々に言われました。
『欧米人並みの強さ』と言われたり。笑
『100%の量でやっている』とも言っていて、副作用に強かったから、100%で抗がん剤を使えて、効果もあったのかな!!

毎日こんなに吐いていても副作用に強いと言われるなんて、他の方はどんな感じになってしまっているんだろうか?と思ったりしていました。


毎日吐くのは辛かったです。
倦怠感も辛かった。
夫に言われた
『ただ呼吸をしているだけでいい』
という言葉を励みに
ベッドの上で寝たり起きたり
たまにお部屋の方と話したり
ただ副作用が通りすぎるのを待ちました。



あんなに辛かった4ヶ月にも及ぶ

抗がん剤治療も

文章で振り返るとこんなものです。


当時、記録をちゃんと残しておけば

よかったなぁ。

がんばった日々が薄れていくのは

なんだかさみしい気がする。


色んなことを経験し、

多くのことを感じたのに、

時間の経過とともに、忘れていくんですよね。



これが私の抗がん剤治療でした。