抗がん剤治療についてブログで振り返る前に書きたいこと。


がんと抗がん剤と妊娠のことです。



27歳で結婚して約4か月後

28歳のときに舌がんがわかった我が家。



主治医から

検査ができなくなるから妊娠はだめ

2年何もなければ一先ず安心

と言われ


何もなく2年経過できることを

目標にしていましたが

2年を待つことなくリンパへ。

さらに、

2年を待つことなく肺へ転移。


もう、抗がん剤をする頃には

31歳でした。

結婚して3年が経過していました。



私よりも後に結婚した人や

職場の後輩がどんどん妊娠していく…

でも、私は妊娠できない…

それは私にとっては苦しいことでした。

うらやんだり妬んだり

そういうことで泣いたこともありました。




さらに追い討ちをかけるように

舌がんの肺への転移のため

抗がん剤治療が必要になりました。



抗がん剤を受けたら

もう子どもは難しくなるかもしれない?

もちろんそういう恐怖がありました。





受精卵の凍結をしたい。

でも、

『それで抗がん剤治療の開始を遅らせるべきではない』

主治医も夫も同意見でした。



2度目の転移で

そんなことを言っている場合では

なかったのだと思います。




肺の手術を終えて

抗がん剤治療を開始するまで1ヶ月。



近くの不妊治療に強い病院に電話を掛け

泣きながら

抗がん剤治療をすることを伝え、受精卵の凍結にかかる費用や期間について聞きました。


その時の返答は覚えていませんが

諦めるしかなかった

のが現実です。




時間がない


がん治療にもお金がかかるのに

生きられるかもわからないのに

お金を使えない


自分の命もままならないのに

子どもを産みたいなんて

無責任なことはできない


そして、夫も両親も義両親も

だれもそんなことは受け入れてくれない。

それはわかっていました。



子どもをあきらめる覚悟を決めて

抗がん剤治療にのぞむしかなかった。


本当はもっと何か

可能性やできること、やるべきことはあったのかもしれません。でも、2度も転移をして『いつか子どもを産みたい。』と強く、大きな声で周囲に伝え、動くことは私にはできませんでした。どうすることが正解なのかわからずに、1人悩み、泣き、覚悟を決めました。



抗がん剤を体に入れる直前

認定看護師さんに最後に確認したことは

『子どもは産めますか?』でした。


看護師さんは

『たぶん大丈夫だと思うよ』と答えてくれました。



のちに体外受精で子どもを授かりました。

2人目は自然妊娠でした。

このあたりは、またブログに書けたらと思っています。



こうして振り返るだけでも涙が出ます。

苦しかった。



約7年前?の話しですから

今は抗がん剤が改良されて

副作用が減ったりしているのでしょうか?

予防薬なんかもあるのでしょうか?



妊よう性の温存

最近は良く耳にするようになりましたよね。

でも、簡単なことではありません。

時間、お金など様々な問題で

諦めなければならないこともある。



でも、でも、

私は授かれました!!

抗がん剤をしても子ども授かれましたよ!


医療も進歩してる!


治療を乗り越えれば

いろんな希望の光はあるんですよね!!!