舌がん術後の経過観察は

手術を受けた病院が遠方だったため、

地元の市立病院へ通った。


そこには、私が手術を受けたときにお世話になった先生(主治医ではない)が1人異動?転勤?されてきており、安心して通っていた。


3ヶ月に1回の

CTと触診と採血。

だったような…?



そして、1年2ヶ月ほどたったある日

なんとなく、首の痛みがあり、

手で痛いところを触れたり、押したり、揉んだりしていたら、しこりを感じた。



夫に言ったものの、

その時、夫の弟が帰省中で

我が家に泊まっていたので

全くの無関心…



私も少しドキッとはしたけど、

そこまで深刻には捉えずに

数日後に受診があるので安心だ!

と思っていた。



受診日

『変わりないかい』

『首にしこりがあります』

『えっ?!』

こんな会話をしたような。

触診をしてもらい、先生もしこりを確認しました。


転移の可能性があるとのことで、

もとの病院にすぐに行くことになりました。



このあたり本当に記憶が無いんです…。


どんな検査をしたか?

どのくらいの期間かかったか?

どんな気持ちだったか?


きっとものすごいスピードで

決まっていったのだと思います。



・頚部リンパ節郭清すること

・胸鎖乳突筋は温存もできるけど

見た目的な問題が出てくることもあるから取ってしまうこと

・術後は放射線治療が必要なこと


このくらいの情報しか記憶にない…



退院したら書類みてみよう。

色々と書類は保管してあります。

なんとなく、がんばった証を残したくて。



手術

リンパ節は百数十個とったと言っていたような。


耳の裏から顎の付け根から鎖骨までY字にガッツリ切られ、

手術後は首がつっぱり持ち上げられず

傾きながら過ごしました。


頭の方までつっぱり、頭痛も出て

とても辛かった…。

何とかして欲しくて

不安もありました。



頭に電気をかける方法があるとのことで

一度やってもらい、即時効果はなかったものの、これを続けたら良くなるのか!と思って少し安心した。



急な退院

突然

院内の他病棟で

インフルエンザが流行し

ここにいない方がいいから

退院するように言われた。


他病棟が封鎖され患者さんを受け入れるための

ベッドを空ける必要があったよう。


私は、

『こんな状態で退院するんですか?』

と半泣き。


こんなに辛いのに

頭の電気をすれば良くなるかもしれないのに

電気もせずに退院させられる。

不安で見捨てられたような気がして

悲しかった。



でも、若い私は退院するメンバーに選ばれるのは仕方がない。



父は『退院した方がいい』

『病院にいても経過をみるだけだし、家の方がストレスもなくて絶対にいい』と後押ししてくれた。


不安で悲しかったけど予定より早く

退院を決めました。



退院後、首や頭は辛かったものの

やっぱり、よく眠れるのが最高だった!


後遺症


今でも

首のつっぱりと動きの制限

肩凝りや背中の痛み

腕が上がらない

肩甲骨が下がって姿勢が傾く

などの症状があり


これは手術によって

副神経麻痺になったものと思われます。


また、ホルネル症候群にもなり、

術側の眼瞼下垂や発汗異常があります。

眼瞼下垂はとても悩み、下の子の育休中に手術しますが、『神経の問題だから治るかわからない』と、言われた通り、数ヵ月でまた下垂してしまいました。でも、二重になって少しマシになったので、今はそこまで悩んでいません。


首って神経が複雑に通っていて

後遺症が色々とでました。





次は放射線治療に続きます