先日、以前から気になっていた集中内観を受けてきました。
内観とは、wikipedia から引用させてもらいます。
内観療法(英語:Naikan therapy)とは、本来修養法として開発された吉本伊信の内観法を医療、臨床心理的目的のために応用する心理療法(精神療法)のこと。 1960年代から精神医療現場に導入されるようになった。1978年には日本内観学会が発足している。 また、国際的な評価も得られており、2003年には国際内観療法学会も設立され現在に至っている。 吉本のやり方をほぼそのまま行う内観原法と吉本のやり方に変化を加える内観変法がある。また医師などの依頼で民間の研修所で行う場合と、医師が中心となって病棟内で行う場合がある。
(引用 wikipedia 内観療法 https://ja.wikipedia.org/wiki/内観療法 )
内観療法は、吉本伊信が浄土真宗の身調べという修養法から開発されたもので、森田療法のような日本発の心理療法だそうです。
内観療法は、母、父、兄弟、など自分の家族を中心とした身近な人に対して、
1.お世話になったこと
2.して返したこと
3.ご迷惑かけたこと
の3つを過去にさかのぼって、思い出していくというものです。
内観には、1週間通して行う「集中内観」と日常的に内観を行う「日常内観」があります。
まず集中内観を行ってから、日常内観を行う事が推奨されています。
集中内観では、上記の作業を屏風で仕切られた所に座って行います。
1セット2時間を5~6回行い、1セットが済むと面接者に面接してもらいます。
私が伺った所では、朝5時に起床して、夜9時に寝ます。
その間、掃除や食事、入浴を挟み、それ以外はひたすら内観します。
実際に行いましたが、私にとっては正に修行でした・・・
きつい、きつい・・・。
内観療法は、医師が考え出したものではなく、浄土真宗の身調べという修行法から生まれた民間療法だし・・・。
最初はあまり思い出すことが出来ませんが、途中からすごく思い出せるようになってきます。
これを3日目の壁といいまして、3日目まではあまり思い出す事が出来ませんが、それ以降はスムーズに思い出すことが出来るようになります。
私の場合も2日目までは、あまり思い出せなく、また、生活習慣が変わり、運動もしなくなったので、頭痛や便秘がちになってしまいました。私は、普段、便秘がちでコーヒーを飲むことによって解消している面がありますが、集中内観の間はコーヒーも飲めませんでした・・・。
しかし、3日目辺りから、集中出来るようになってきて、徐々に思い出せる内容も増えてきました。
ああ、そういえば、こんな事あったっけみたいな感じです。
徐々に思い出す映像もぼんやりしていたものからカラーになってきて、最終日近くには、実際に体験しているかのような臨場感を感じる事が出来量になってきました。
ここまできたら、もうなんか楽しくなってきていました!
ただ、疲労は溜まってきており、すごく帰って休みたかったです・・・笑
ただ、1週間座っていただけなのに、色々な経験をしたような気がしました。
母に対する内観では、徐々に感謝が高まってきて、2日目の夜の就寝時には、日頃、家事を行ってくれていることが尊く感じて、涙を流してしまいました。
集中内観を通じて、過去の嫌な思い出も、実は色々な人から救いの手を伸ばしていてくれていたのに、当時は自分の中に閉じこもっていて、それらを享受出来なかったのだろうかという風な、過去の記憶に対して違う解釈も出来ました。
内観を通じて、様々な精神疾患も改善するようです。
面接をして頂いた先生は非常に穏やかであるが、どこか厳しさも感じる雰囲気で、経験も知識も豊富な凄く力量のある面接者だなと感じました。この先生に面接して頂いて幸運でした。
先生によると、現在中国で内観療法は注目されていて、中国では国に認められた精神療法で、近頃は学習のため中国からの内観者が増えているのだそうです。ただ、コロナウイルスのため私が伺った時には、キャンセルされていたそうです。
また、今回屏風に区切られた空間で内観をすることがとても気に入って、内観に限らず屏風を日常でも使うため、屏風を買おうかと思いました。屏風は高いので、段ボールで区切っても良いかもよと先生には言われました。
今回、集中内観させて頂けて非常に良かったです。