オリーブ盆栽、極太根伏せ。4年目。改作。
えー、元気に生きております。極太根伏せ盆栽4年目です。もともと樹齢80~100年くらいのオリーブの根っこをぶった切って、発芽・発根させて盆栽を目指しております。1~2年目の日記はこちら。で、昨年プランターから鉢上げしまして、根と幹の充実を図るために、適当に曲げつけして、伸ばしては切り、伸ばしては切り、を繰り返しておりました。樹高110cm横80cm幹径1.5cm株本アップ。微妙な位置から幹と根が出ています。真上から。ほぼ、舎利の真ん中くらいの位置から幹が出ていることがわかります。ついでに言うと、舎利の半分は土中に埋まっています。40cmほどの鉢に入っていますが、その半分は舎利幹が埋まっているのです。で。これの本体のオリーブ盆栽にも舎利があるんですが、オリーブの舎利って土の中に埋まっているとすぐに腐って土になっちゃうんですよ。この根伏せは幹と舎利の結合部がほぼ土中にあるんです。つまり、舎利が腐って土になっちゃうとただの挿し木苗になってしまうんですよ。舎利幹あってのこの素材。舎利を生かすためにも、鉢サイズ縮小のためにも、植え替え・改作することにしました。鉢から抜き取りました。荒い用土で、多肥多水管理したために、根の張りは申し分なし。不要な枝を切り、根洗いしました。旺盛な発根です。なんか枯れていると思うような所からも発根しています。謎過ぎる・・・。幹が出ている反対側。現在の植え付け角度を垂直に変えた状態です。ちなみに右側の白い部分が地上部分。左側の黒い部分が土中に埋まっていた部分になります。正面候補①。先ほどの写真から左に90度振ったところです。この写真で見て下側から、謎の部分からの発根が多く(おそらく舎利にくっついている生きた幹が存在している)、上側には謎の発根がない。舎利の動き的にもこの角度で植えると良さそうです。正面候補②。根上がり懸崖みたいな樹形が良さそうです。正面候補③。絡まった太根をほぐし、上に跳ねていた根は結束バンドでまとめました。太い根の間に小石や割り箸を挟み込んで、動きをつけています。細い根は麻ひもで軽く引っ張っています。根は全く切っていません。鉢は松泉焼・山秋造・紫泥外縁額入り正方鉢一片24cmほど。いつか使えるだろうと思っていました。根を張らせるためにゴロは軽石の大粒を使っています。厚めにしておくと成績良好です。とりあえずこの位置を正面としました。針金、石、割り箸などを駆使して固定。ちょっと触ったくらいではビクともしないようにします。鉢の中に入る根は細根しかないので、いつもより固定が大変でした。ひと通り用土を入れて、鉢底ネットで囲み針金で固定。鉢底ネットで囲んだ中にも用土を入れていきます。水苔を張って植え替え完了です。今年度は根と枝を伸ばしながら骨を作ることに専念します。