デジカメは高画素ならいいってもんじゃないよー!
…というのが、今日の写真屋的呟き。
デジカメを売るお店とか、通販とか、デジカメ講座とか、デジカメ雑誌とか、そういった視点で言ったら、画素数は高いに越した事はない。
うん確かに、私もその意見には賛成。
販売側としては「こんなに高画素なのにこのお値段!」というのは十分な販売利点になるだろうし、「え、マジでその画素数でその値段!?スゲェや!!」と思うことも、実際ありますし。
講座や雑誌の視点から見ると、デジカメの画像を色々加工しようと思ったら画素数は高い方が後々融通が利く。だって画質的に小さくしても劣化しないけど、大きくしたら荒れちゃうもの。だから最初から大きい方がいいってのは分かります。
場合によってはRAWファイルでの撮影を進めてたりするのも、まぁ分かる。
でもでも、写真屋で働いているとどうしても思ってしまう。
画素数は高ければいいってもんじゃないな…と。
理由は一つ。扱いにくいからです。
ここで画素数について詳しく説明すると長くなってしまうので、その辺はまたの機会にって事で割愛しますが、高画素=ファイルサイズが大きい、と思っていただけると分かりやすいかと。
ファイルサイズが大きいという事は、それだけ読み出しに時間が掛かるという事です。
例えばパソコンで画像を開いた時…高画素で撮影した画像はサイズが大きい分時間が掛かります。大量に撮影した画像をDVDに保存しようと思ってコピーなんてした日には、えらい時間がかかっちゃったりします。
上記の理由で、パソコンでデジカメ受付している写真店としては、受付に異常に時間が掛かってしまうために、「高けりゃいいってもんじゃ…」という感想に繋がるのです。
だってごく一般的な方は、実際それほど高画質を求めているわけじゃないんです。普通に撮って、普通に写真に出来ればいい、と言う方がほとんど。
デジカメに高画素数を求めるのは、アナログに置き換えたとすると、少々こだわって一眼レフやリバーサルフィルムを使ってみる感じに近いかと思います。
でもだからといって、携帯の待ちうけ画像サイズなんかだと今度は画素数が低すぎて、場合によっちゃあ見るに耐えない写真になったりするんで、ここら辺の兼ね合いが難しいですよね。
結果的に、扱いやすさとソコソコの画質を維持できるくらいの画素数で十分、という事が言いたいワケなんですが…じゃあ、ソレって一体どれくらいの画素数なのよ!!とお思いですよね。
それはですねェ、写真にどれくらいの画質を求めるのかは人それぞれだと思うので、コレが絶対!!と言うのではないって事をまずご了承くださいね。
個人的に思うには、LサイズやDSCサイズ(一般的にはサービスサイズとか普通サイズって言うと、この大きさになります)でしかプリントしないなら300万画素程度で十分。
たまにはちょっと大きめにプリントしてみたいわね、なんて場合には600万画素もあれば6切やA4サイズにも十分耐え得る画質です。ま、よーく見ちゃうと荒れが見えたりするので、ご心配なら800万画素くらいにしとけば大丈夫だと思います。
写真を撮って、プリントして楽しむだけであれば、600万~800万画素くらいが扱いやすくて画質もそれなりなので私はオススメです。
ただし、お家のでっかいテレビ画面で見たいとか、画像を加工して色々やってみたいとか、デスクトップの壁紙にしたいとか、そういう用途があるなら、扱いにくさを承知の上で1000万画素以上の高画素の方がいいかと思います。
ちなみに私の場合は主にデジタル加工をするのが目的ですが、800万画素の高画質に設定しています。
ま、そういうわけで、デジカメはT.P.O.に合わせて使うといいんじゃないのかなってお話でした。
余談ですが…
デジカメには『画像サイズ(カメラによって表記が違います)』と『画質(カメラによって表記が違う…かも?)』の2種類の設定項目があるかと思いますが、今回言っている画素数というのは、画像サイズの事です。『8M』とか『3000×4000』とか『A4サイズ』とか、そういう表記になっている部分です。
プリントサイズについてもまた色々あるんですが、それはまた次の機会に!