ニューヨークから無事帰ってきました。
ただいま日本。
ニューヨークも好きになったけど、
日本もやはり好きだということに気がついた。
今までなんとも思ってなかったのに。
暮らしてきた国を離れて海外に住んだのは今回が初だったのだけど
単純に一言。
海外で暮らしている人、すごい。
慣れてくるよ、とは言ってたけども
イヤァすごいなあ。単純にそう思った。
一番ビックリしたのは医療費。
ニューヨークでの医療費はとても高く、入院費だけで2000万円かかったという話も聞いた。期間はわからないけど、日本で入院したってこんなにはいかないよね?
余談だけど、興味があるので調べてみると
息子さんの2ヶ月の入院費用
4000万!!!
盲腸の手術
441万円!!!
他にも、腹痛で救急車を呼んで鎮痛剤うったら140万円とかもあった。
ぶっ飛んでいるー!!
事故が事故を呼んでいるー!!!
これがどこまで本当?というかなにか解決策や個々の対応や保険があるのかまではよくわからないです。
こんなに高くないよ!こんな方法があるよ!という方は教えてください。
ニューヨークはね、いろんな人が親切でした。
電車に迷い、地図とにらめっこしている私に
何人もの方が声をかけてくれた。
今時地図なんて広げているのも珍しかったのかな。
凄い有り難かった。
売店で、歯磨き粉をくださいと言った時に店員が無いよ。と言ったら
売り場にいたお客さん(2名)が、そこにあるじゃないか!!と大声で指差して教えてくれた。店員は不機嫌になり購入した私にthank youを言ってくれなかった。
ちょっと気まずかったけど、日本ではあまり目にしない光景だった。
しょっちゅう鼻炎でくしゃみをする私に、街中でも電車でも
トイレのドアの隣からも
bless you
と言ってくれた。
鼻声でthank youとお返事。
日本から来て、会ったばかりなのに1ヶ月しかニューヨークにいないのに仲良くしてくれて
パーティーやイベント、ご飯のお誘いをみんなしてくれた。
いろんな優しさに触れ、あたたかさを感じ
ひとりでいても心強く居られるようになった。
そして、日本に帰り迎え入れてくれた人たちの温かみも改めて感じることができた。
おかえり と掛けてくれる言葉。
帰国したなら会おう!と誘ってくれたり
仕事の電話やお誘いにもワクワクする。
しかし、
日本についてすぐ乗ったタクシーのおじさんは
『なんだ〜今ご飯食べてたんやけど、、』と言ってきて
え?空車ってなってたじゃん?!?!と言葉にならない苛立ちを感じ
これだから日本人は冷たいって言われるんだよな、、。ニューヨークの人はみんなHello!How are you doing?と聞いてくるのにな。。
とため息をしそうになったけど
『ごはん、食べてていいですよ』と声をかけたら
『もう大丈夫、しかし凄い荷物だね、今帰ってきたの?え、ニューヨークに1ヶ月かあ。それは疲れたでしょ?おかえりなさい。』
と言ってきてくれた。
そこからしばし会話は盛り上がり、安全に家まで届けてくれた。
人っていうものは本当に話してみないとわからない。
ニューヨークだから、日本だから、と言ってしまうのはとても簡単。
両方を体験して、またひとつ
〝自分を心地よくしてくれるもの〟を知れた気がする。
様々な人種の方がいる国。
それぞれの価値観があり、押し付けず、受け入れ、共に暮らせる街。
目があったら微笑んだりウインクしたり
笑顔で挨拶をする。
気をつけて行ってらっしゃい と
待ってたよ、おかえり をもらえる場所
足を伸ばせる湯船
ふかふかのベッド
太陽光で乾かす洗濯物
みんな違ってみんないい とは
金子みすゞさんは本当によく言ったものだ。
自分を幸せにしてくれる〝好きなもの〟が
私を活性化させてくれる。
出発前はこんなことを思った。
ニューヨークから帰ってきたぞ、
ニューヨークで生活してきたぞ、って我が物顔になるのかなと思ったけど
(そんな人も居たから笑)
全く逆だった。
孤独を感じた。無知を恥じた。
疎外感を覚えるときもあった。
他者を羨ましく思うこともあった。
自分の知らなかった弱さを知った。
それに驚いて、ニューヨークを一緒に過ごしていた友人に言うと
我が物顔になるのは容易だし幼稚。
そう思い感じられるあなたが良いよ!
またいろんなことを吸収できるってことだね
と言ってくれた。
そのおかげか。
自分の今いる場所を好きになった。
ここまできたどんな道のりにも誇りを持てるようになった。
自分を、もっと大切にしようと思った。
これが、ニューヨーク生活で私が感じたことだった。