大根をやわらかく、おいしく煮るには? | 女将 YUKA

女将 YUKA

銀座の小料理屋【花りん】女将。
料理教室【月華庵】主宰。

四季を彩る家庭料理が健康の源である。
日本の食、文化、おもてなしの心を継承させていく。

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今日の晩御飯は、おでんにしました。

一晩かけて昆布だしを取り

ゆっくり煮込んだおでんは格別でした。


やはり、おでんと言えば“大根”ですよね?

この時期旬のおいしい大根を、さらに美味しく仕上げるためのひと手間を今日は書きたいと思います。



ポイントは3つあります。


①大根のどの部分を使うか


大根は下の部分に行くほど辛みが増します。


上・・・甘みがある(サラダや大根おろしなど生食に)

*太陽の光を長時間浴びた上の部分は、とっても甘いのです。


真ん中・・・程よい甘み(煮物など)


下・・・辛みがある(味噌汁や漬物)

*大根の辛みは、加熱すると多少和らぐので味噌汁などに使ってくださいね。


煮物やおでんなど、ほっくり甘く仕上げたいときは

真ん中や上の部分を使うのがいいでしょう。


②米のとぎ汁で下茹で


知っている方も多いかもしれませんが、米のとぎ汁で下茹ですると大根はやわらかくなります。

根に含まれるジアスターゼという物質と、米のとぎ汁のでんぷん質が合わさって

甘みとうま味が増すのです。


米のとぎ汁がない方は、お米をお茶やだし用のパックなどに大さじ1程度入れて煮たり、

お米をそのまま入れて煮るのもいいでしょう。


③面取りと隠し包丁

大根を太めの輪切りにした後に、とがった切り口を包丁で丸くしてあげると、荷崩れしにくくなります。

かつらむきをするように、優しく、むきすぎず。

また、味をしみこみやすくするために輪切りにしただいこんの表面に包丁で十字に切り込みを入れると

味がしみ込みやすくなります。




この、3つです。


全部やるのは大変という方は、どれか1つだけでも試してみてください!


この時期の大根は、甘みが増して来るのに対し、

春から夏にかけても大根は辛みが増してきます。



なので、あまーい大根はこの時期にしか食べられない!!


消化酵素のたくさん含んでいるから、デトックスしたい方や二日酔いの時などは生のまま食べるといいですよ♪