今朝の散歩を終えてしばらくしたら、
母から不意に愛犬の入浴を依頼された。

ここ数日、散歩に出かける用意をする度に何故かビクついていた愛犬。
彼はきっと今日という日を予見して戦々恐々としていたのだろう。

入浴後にも彼の試練は残っている。
それはある程度身体の水分を拭きとってからおこなわれる耳掃除だ。
私に顎を保定され、
母に綿棒で耳をこちょこちょされるのが、
くすぐったくて不安になるようで首をクネクネ傾けて振りほどこうともがく。

ようやく全てから解放されると、
彼ははたと気づく。
寛ぎのスペースにあるはずのお気に入りのタオルが洗濯されて、替えのタオルが置かれている!と
そしてお気に入りのタオルが干されているベランダに急行し、
タオルが乾いて回収されるまでずっと
お座りをして待ち続けるのだ。