愚痴や悪口は、言えばストレス発散になるだろう。



だがそんなもの、一過性のものにしかならない。



言う方は気が楽になるかもしれないが、聞く側からしてみれば、不快そのものである。



いつもそういうネガティブ発言ばかりする人の近くに居ると、そのネガティブがうつり、統合失調症患者は心が不安定になりやすくなる。



付き合う人はよく選ばなくてはならない。それは鉄則だ。



自分が愚痴や悪口を言う側になってもダメだ。



類は友を呼ぶと言うように、ネガティブな人の周りには、同じくネガティブな人ばかりが集まる。



私も以前は酷くネガティブ思考で(現在は以前程ではなくなった)、付き合う友人は大体が愚痴っぽく捻くれた女の子だった。



実際、昔に二年くらい付き合ってたネガティブな統合失調症の友人が居たのだが、その子は会う度にマイナスなことばかりを言うもんだから、精神的に参ってしまい、仕方なく縁を切った。



人と縁を切るという行為には、物凄い労力が要るのもまた然り。



先程の例からすると、二年もの歳月の中築いて来た信頼関係を、バッサリ切ってしまうのにはかなりの躊躇いがあるし、でもこのまま関係を続けていたら自分がダメになる、という葛藤が起き、それに伴なうエネルギー消費は凄まじいものだ。



けれど、自分の人生が台無しになるような関係を続ける事程馬鹿馬鹿しい事は無い。



思い切りも重要なことだ。



負のオーラを放つ者同士がつるむと、大抵良い事は起きない。



問題ばかりが発生するのだ。



もしあなたが、「この人と居ると具合悪くなるなぁ・・・」と感じる人と付き合っているのなら、距離を置くか関係をバッサリ断つことをお勧めする。



反対に、誰にでも優しく、親切で、思い遣りのある人の側にいつも居ると、その影響を受けて自分自身も心身が健やかになる。



統合失調症の人は寂しがりが多い。



だが寂しいからといって、付き合う人を間違えないでほしい。



良い環境に居ることが、統合失調症の人にとっては最善の治療、と言っても過言ではないのだ。