NHKの『人生の終(しま)い方』という番組。
自分の死期が近いことを悟り、
死という現実を前にした方々のドキュメント。

死に際だとか死後のこと(病院や施設、墓石など)
を予め決めておくことよりも重要な、
「その日」までをいかに過ごすか
ということで思い悩み、自分なりの答えを遺し
去っていこうとした人たちのお話。

なかには、今のぼくと同い年で亡くなった方が
死を迎えるまでの記録もありました。



ぼく自身、わけあって幼少のときから
ほかの人たちと比べると少しだけ
「死」というものを意識するような体験や、
その体験を通して感じるようになったこと、
抱えて生きてきました。



死ぬ日のことを考えるのは
確かに気の滅入ることだし、
誰もが間違いなく死に向かって毎日進んでいる
という事実だって、突き詰めすぎると
人生は悲しいだけのものになってしまう。

でもやっぱり、
いざ「死ぬとき」というよりは、
「その日まで」何をするか。

広く捉えれば、
誰だってそのテーマのもとに生きてる。

だから、

いかに生きるかは、いかに死ぬか
いかに死ぬかは、いかに生きるか
死にざまは生きざま


なのかな、
そんなことを想いました。




花は、散って実をむすびます。
ぼくはどんな花を咲かせて、そして
ぼくが見ることのない未来に
どんな実をむすぶでしょうか