交響曲や協奏曲を作ったことがないから難しいことはよくわからないけど…作曲家が初楽章に込めるもの、終楽章に込めるもの、それぞれが違っていて、そしてひとつの曲を構成してる。

曲全体を通しての頂点に達する瞬間って、やっぱり1楽章じゃなくて終楽章にあると思う。1楽章は良くも悪くも「顔」。そういう意味ではすごく重いものを背負っている。曲の体裁や評価は第1楽章で決まると思う。でも、曲に込められたソウル…一念というか、そういうのは終楽章かな、と個人的には思う。気持ちの高ぶりや歓喜や不安、咆哮、そして最高点に達すると同時にそれが「終わり」であるという切なさ儚さ。

自分は、終楽章がいちばん好きな曲が多い。 モーツァルトの交響曲40番、チャイコフスキーのピアノ協奏曲、ブラームスやメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲etc.他にも挙げればたくさん。
終曲…クライマックスを任せる楽章にいい加減なものは置かないよね。

自分の人生いま何楽章だろう。何小節目だろう。ふと思った。
まったく同じ繰り返しは一回も無い。1日という1小節を、無駄にせぬよう、聴き逃さぬよう。

今日と明日。小節の変わり目に思った。

Happiness will never come to those who don't appreciate what they already have.