本当の自分と聞くと、より良いより一層素晴らしい何もかも優れている自分だという発想が浮かんで来るかも知れません。





 しかし、その時点で既にこの3次元時空間世界という幻想世界の思考と感情という催眠状態に陥ってしまっているということに気づくことです。





  何故ならば、自分は、この3次元時空間世界という幻想世界に未だ1度も生まれたことはないからです。






  生まれたのは、自分のほんの一部分の意識だけであり、自分のほとんどは、時間空間のない完全に自由な領域、ゼロポイントフィールド、または「虚空、真空」と呼ばれている無限の可能性が保たれている喜びの領域に在るままだからです。





 
  この3次元時空間世界という幻想世界は、あくまでもソース(源)という完璧な実在が自分自身を知るためと、あの世では体験することができない二元性の闇を体験することで自分とは如何に素晴らしく物凄い存在だということを知ることによって自分自身、つまり宇宙を拡大させるために在るのであるにも関わらず、この3次元時空間世界という幻想世界の中に在る低い思考と感情を自分自身と同一視してしまうことによって足らないという存在していない闇の体験を繰り返し続けているのです。






  つまり、この3次元時空間世界という幻想世界と、思考と感情と、偽物の自分である個人的自我とは、繋がっている1つの同じものであり、言ってみれば悪の三位一体だということです。






  自分自身の本質は、この世界のどんなものと比較することができないほどの想像を絶するほどの驚嘆すべき物凄さであるにも関わらず、この世界で人間という幻想と同一化することによって自分自身を大安売りしているということです。





  そして、自分にはこれが欠けている、これがないと他人と比較して自分には価値がないという錯覚に陥ってしまい、より良い経験をしたいと願い続けているということです。




 
  すなわち、輪廻転成し続けているということです。





  それでは、どのようにして、このような催眠状態、錯覚から脱出することができるのでしょうか?






  それは、この体も、思考と感情も自分などではなくて自分の振りをしている偽物の自分だということを完全に見抜き、それを意識することです。




 催眠状態に陥っている人間たちは、この世界は何もかも美しく素晴らしいと言うかも知れませんが、この世界はあくまでも本当の素晴らしい領域のほんの一部分だけを映し出しているくすんだ古い映画のようなものだということに気づくことです。





 たとえ、この世界でどんなに有名なお金持ちになったとしても、この世界は幻想に過ぎないので、遅かれ早かれ全てを失うことになるのです。





  したがって、人間という偽物の自分の視点からは闇雲に動かないことです。






  何故なら、本来自分は本当の王様よりも遥かに優れている素晴らしい領域の主人であるにも関わらず、そのような低次元の錯覚、催眠状態の中にのめり込んでいる乞食に成りきってしまい、同一化してしまっているからです。






  自分は、思考でも感情でも体でもなく、この世界を映し出しているソース(源)=それ自身が在るということに目覚め気づいている根源的実在、1つの真空妙有、ゼロポイントフィールドだということを追求し続けていくことです。










   最後まで読んで頂きまして、まことにありがとうございました。