レブロン・ジェームズ | マッスル日記 !!!

マッスル日記 !!!

絶好調トレーナー!伊藤裕希のブログ!

NBA2012-13ファイナルは、マイアミ・ヒートが制覇しました。サンアントニオ・スパーズと決勝を行い、3勝2敗でヒートが激闘を制して、2連覇を達成しました。

今回は、シーリーズ&ファイナルMVPに輝いたレブロン・ジェームズを特集したいと思います。まずは、「レブロン・ジェームズvsスパーズ」の宿命対決をクローズアップします。


『レブロンvsスパーズ』

当時(06-07シーズン)、レブロンはクリーブランド・キャバリアーズに在籍しており、初めてファイナル出場を果たしました。そのときに、立ちはだかったのがスパーズでした。

この時から、レブロンのペネイトレイト(ドリブルで中に切れ込む)、インサイドプレイは最強レベルでしたが、アウトサイドシュートにはムラがありました。スパーズはそこを漬け込み、あえて距離をとってスペースをつくり、中に入れないディフェンスを徹底。

レブロンはスパーズの鉄壁な守りを崩せず、0勝4敗の完敗で悔しい思いをしました。このような経緯から、2012-13ファイナルでの再戦はレブロンにとって、宿命の対決であると言えます。


『レブロンの逆襲』

今シーズンのファイナルは逆転劇があり、数々の名ドラマが生まれました。レブロンの逆襲が詰まった最終の第7戦を取り上げます。

スパーズは数年前と同じく、レブロンを中に入れないディフェンスで固めました。ファイナルの序盤、得意のインサイド勝負を中心にしかけていたレブロンでしたが、この最終戦は意識を変えてアウトサイドシュートを多用。試合の流れを手繰り寄せるシュートを次々と沈めて、見事スパーズにリベンジを果たしました。(※第7戦で5本のスリーポイント成功)

ティム・ダンカン(スパーズ)は、「(第7戦の)試合中、我々はレブロンをエリア内に入れないようにディフェンスし、それは機能していた。しかし、外からのショットをことごとく決められてしまったんだ。」と試合後にコメント。(※Sportivaより)

レブロンはアウトサイドシュートついて、「練習でもずっとやってきたこと。オフにもその練習に明け暮れた。ならば、状況がどうであれ、やってきたことを信じようと思った。」とコメントを残しました。(※スポーツナビより)


『レブロンの努力する才能』

レブロンのアウトサイドシュートについて、3P(※スリーポイントの略)の成功率をピックアップしてみました。データ分析をすると、進化していることがわかります。

キャバリアーズに在籍しえていた7年のデータを平均すると32.6%で、決してして高い数値ではありませんでした。※最低29.0%(03-04)、最高35.1%(04-05)。

ヒート移籍後は、1年目33.0%→2年目36.2%。そして、今シーズンはキャリアハイの成功率40.6%の数値を叩き出しました。この3P成功率40%という値は、「アウトサイドのシュートも入る選手」と言えます。

スポーツジャンル問わず、一流アスリートは自分に足りないところをしっかり見つめて、それをどのようにすれば克服できるのかを考え、並々ならぬ努力をする共通点があります。

レブロンは、身体能力の高さ・抜群のバスケセンスを武器にスーパープレイを繰り出す選手であることに加えて、努力する才能を重ね合わせた超一流NBA選手だと感じました。

レブロン・ジェームズのニックネームは「キング」。その名に相応した現役最高の選手です。


マッスル日記 !!!
レブロン・ジェームズ 身長203cm、体重113kg。(HOOP表紙)