厚生労働省は、去年1年間で自殺した人の総数が暫定値で2万1818人だったと公表しました。

厚労省によりますと、去年の1年間の自殺者数は暫定値で2万1818人でした。2022年は2万1881人で、ほぼ横ばいです。男性は前の年から108人増えて1万4854人、女性は171人減って6964人です。

原因は「健康問題」が最も多く、次いで「経済・生活問題」でした。職業別では52.2%が無職の人で、そのうち年金や雇用保険などで生活している人が最も多いことが分かりました。

小中高生の自殺者数は507人で、過去最多だった前の年の514人と比べると暫定値の時点では減っていますが、高い状態が続いています。

政府は、SNSや学校が配布するひとり1台端末を活用した相談事業の拡充など、対策を強化するとしています。厚労省は3月に公表予定の確定値を踏まえて、要因などを分析して対策につなげるとしています。

また、悩みを抱える人はひとりで悩まずに「こころの健康相談統一ダイヤル」や「いのちの電話」なども利用してほしいと呼びかけています。

▼「こころの健康相談統一ダイヤル」0570ー064ー556 ▼「#いのちSOS」0120ー061ー338 ▼「よりそいホットライン」0120ー279-338 ▼「いのちの電話」0570ー783ー556

 テレビ朝日報道局2024年1月26日閲覧