飲む中絶薬製造販売の承認を了承 国内初の経口中絶薬 厚労省分科会



厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関で、

厚生労働省の薬事分科会は21日、人工妊娠中絶のための飲み薬「メフィーゴパック」について、製造販売の承認を了承した。早ければ月内にも厚労相が承認する。国内初の経口中絶薬となり、手術以外の選択肢が増えることになる。

メフィーゴパックは英製薬会社「ラインファーマ」が2021年12月、厚労省に製造販売の承認を申請していた。妊娠9週までの初期中絶が対象。妊娠の継続に必要な黄体ホルモンの作用を抑える「ミフェプリストン」を1錠飲み、36~48時間後に子宮を収縮させる「ミソプロストール」4錠を服用する。

薬事分科会の専門部会が1月に了承した後、社会的関心が高いとして、パブリックコメント(意見公募)を実施していた。もともと3月下旬に分科会での審議を予定していた。だが約1万2000件に上る意見が寄せられ、整理する時間が必要だとして審議を延期していた。

毎日新聞2023年4月21日閲覧