20日午前7時45分ごろ、二本松署の女子更衣室で、同署地域課の女性巡査長(34)が頭から血を流して倒れているのを署員が発見した。巡査長は約1時間50分後に病院で死亡が確認された。福島県警は、現場の状況や巡査長が左手に拳銃を握っていたことなどから、自殺したとみて調べている。
県警によると、巡査長は19日午前8時半から24時間の当番勤務中で、20日午前7時30分ごろ、男性警察官とパトカーの給油に行く予定だったが、姿が見えなくなっていた。その直後、巡査長の父から「娘から自殺をほのめかすようなLINE(ライン)があったので捜してほしい」と署に連絡があったという。
署内を捜したところ、制服姿の巡査長が鍵のかかった庁舎2階の女子更衣室であおむけの状態で倒れていた。発射は1発とみられ、県警は銃刀法違反(発射)の疑いでも調べる。
県警によると、勤務態度に問題はなく、遺書などは現時点では見つかっていない。巡査長は2014(平成26)年4月に県警採用。同署には21年3月から勤務しパトカーで警らなどを行っていた。県警の馬場孝二警務課長は「原因を調査して再発防止に努めたい。県民の皆さまに心から謝罪申し上げる」と話した。
福島民友新聞社2023年3月21日閲覧