陸自性被害の元自衛官が損賠提訴 国などを相手取り


元自衛官の五ノ井里奈さん=東京都千代田区で2022年12月19日

陸上自衛隊郡山駐屯地(福島県)に所属していた当時、複数の男性隊員から性暴力を受けた元自衛官、五ノ井里奈さん(23)が30日、国などを相手取り、損害賠償を求める訴訟を横浜地裁に起こした。五ノ井さんが取材に明らかにした。30日午後、日本記者クラブ(東京都)で開く記者会見で詳細を説明する。

防衛省などによると、五ノ井さんは2020年9月に郡山駐屯地に配属された後、21年8月までに男性隊員から性的な身体接触や発言をされた。押し倒されて下半身を押しつけられるなどの被害を受けた後、関与した隊員から口止めもされた。

一連の問題を巡り、防衛省は22年12月、20~40代の男性隊員5人=1等陸曹~3等陸曹=を懲戒免職とするなど計9人を処分していた。

毎日新聞2023年1月30日閲覧