
京都府警上京署は30日、男子大学生に性的暴行を加えたとして準強制性交の疑いで京都市上京区の会社員男(25)を逮捕した。
男性への強制性交罪、準強制性交罪は、2017年7月施行の改正刑法で、女性に限定されていた被害者に男性を含め、口腔性交などの性交類似行為も対象となった。また、いずれも法定刑の下限を懲役3年から懲役5年に引き上げた。暴行や脅迫の手段を用いると「強制性交罪」、飲酒や薬物を用いて抵抗できないようにして犯行に及べば「準強制性交罪」になる。
男性の性被害は、社会的な認知度が低く、被害者は「信じてもらえない」「情けない」などの心情から事実が表面化しづらいといった課題があるとされる。厚生労働省は本年度から、初の実態調査に乗り出す。
京都新聞2022年6月30日閲覧