
福岡パルコの本館1階に設置され、撤去が決まった「パル感無料案内所」=福岡パルコのプレスリリースから
福岡パルコ(福岡市中央区)が14日夜、1階エントランスに設置していた、性風俗店の無料案内所を模した展示案内を急きょ撤去したことが分かった。主催イベントの一環で設置していたが、来場者らから批判が寄せられたためだという。
福岡パルコによると、13、14日に来場者らからメールや電話で複数の苦情が寄せられたという。ツイッター上でも「アーティストへの侮辱」などの批判の声が広がり、14日の閉店後に撤去することを決めた。イベントに出展していたアーティストの一人は、作品の展示を取りやめたという。
展示案内は同店の従業員が制作し、担当者は朝日新聞の取材に「(歓楽街の)中洲に店が近いため、コロナ禍で打撃を受けた街を応援する意味があった」と説明。苦情や批判が相次いだことから、「ご覧いただいた方を不快な気持ちにさせてしまう表現・演出があり、おわびします」と話した。
イベントは九州のアーティストや飲食店を紹介するもので、予定通り26日まで館内で開催するという。
朝日新聞2022年6月15日閲覧