バイクは排気量やカテゴリーによって、車以上に見た目や乗り味が異なる乗り物だ。50ccの原付スクーターにはじまり、中型免許で乗れる一般的なオンロードやオフロードバイク、大型免許で乗れるハーレーに代表されるアメリカンバイク、フルカウルのレーサーマシンなど、実にさまざまなバイクがある。

 ■【画像】250ccオフロードバイクだからこそ出会える素晴らしい景色の数々 なかでも中型免許で乗れるオフロードバイク、とりわけ250ccクラスのマシンは、近年のアウトドアブームによって盛り上がりを見せている。 実はこれはただの一過性のブームではなく、そもそも一度乗れば必ずハマってしまう魅力が250ccオフロードバイクにはあることを紹介したい。

 ■オフロードバイクは走る道を選ばない ライダーならツーリング中に、気になる脇道を見かけたことが幾度となくあるだろう。しかし、そこが舗装路でないとわかった時点で、オンロードバイクの場合は立ち入ることが難しい。しかし、オフロードバイクは未舗装路を走ることを前提に設計されており、そのまま立ち入り、その先を目指して走ることができる つまりは今まで舗装路に限定されていた自身のツーリングエリアが、飛躍的にアップするのだ。しかも「バイクで未舗装路を走るという行為」が純粋に楽しいのだ。ただし、未舗装路は走れる時期や規制による制限がある場合もあるので、事前の情報収集だけは忘れないようにしたい。 

■250ccクラスは軽くて丈夫 オフロードバイクは全体的に軽くて丈夫な設計になっているが、特に250ccクラスのマシンはその特徴が顕著だ。一般的なバイクの車重が160~180kgに対して、250ccオフロードバイクは100~130kg台が中心。更には未舗装路をガンガン走る前提で、転倒しても壊れにくい構造となっているのも頼もしい。 今まで行ったことがない場所でも、行き止まりなら軽さを活かしUターンをすればOK。万が一倒してしまっても一人で起こせるため、滅多に壊れることがなくそのまま帰ってこれる。これがどんな場所でも躊躇なく行ける理由だ。しかも、この軽くて丈夫というメリットは何も未舗装路だけに活かせるものではなく、通勤・通学、買い物、日常の足としてもかなりの恩恵がある。

車体価格が安く、燃費も良い 近年はバイクの高性能化と排ガス規制強化の影響により、車体価格が年々高騰傾向にある。特に大型バイクは100万円を切ることは少なく、200~300万円するバイクも普通に店頭に並んでいる状況だ。それに対して、250ccオフロードバイクの車体価格は50~60万円程度で、大型バイクの半分ほどの相場となっている。 以前より値上がりしているものの、オン・オフ問わずにマルチに使えることを考慮すると、十分コスパがよいと言えるだろう。しかも、燃料は基本レギュラーガソリンで、車種による違いは多少はあるものの、リッター30km前後は走ってくれる燃費の良さも魅力の一つだ。 

■オフロードバイクに乗ると世界が開ける 今までオンロードバイクしか乗ったことのないライダーは、ぜひ一度250ccオフロードバイクを体験してみることをおすすめする。軽くて気軽に乗れるという特徴は、バイクに乗ったことがない人にもおすすめできる。バイクで未舗装路を走る独特の感覚、そして行動範囲が広がり世界が開ける感覚、これらをぜひ味わってほしいのだ。

BRAVO MOUNTAIN2022年1月26日閲覧