
性被害の被害届を出した浜松市の女性が、捜査で精神的な苦痛を被ったとして、県に1100万円の損害賠償を求めて静岡地裁浜松支部に提訴したことが分かった(9月28日付)。女性は、現在、精神科に通院しているという。
訴状によると、女性は3月17日、仕事で知り合った男性から強制性交の被害に遭い、浜松中央署に被害届を提出した。女性が担当の警察官に男性の逮捕の見通しを尋ねると、「経験上、逮捕はないと思う。不起訴になると思う」との返答があったという。示談金の受け取りが量刑に影響するか尋ねると、示談金詐欺の人もいるとして、「そんなに示談金のことばかり言っていると、示談金が欲しくて警察を使っているように見える」と言われたという。
別の担当警察官についても、「事務的な対応で、『気持ちを何もくんでくれない』と感じ、精神的な負担を感じた」としている。
女性側は「犯罪被害者なのに、警察は女性の話を虚偽と決めつけて犯罪者扱いし、尊厳を著しく傷つけられる二次被害を被った」と主張している。
静岡県警監察課は取材に「提訴されたことは承知している。訴状の内容を精査した上で、適切に対応していきたい」としている。
朝日新聞社2020年10月21日閲覧
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行政機関である警察署は、行政事件訴訟法によって裁きを受けることになる。
被害者である。女性は二次被害を受けており、助けを求めたのに誰にも、助けてもらえなかった事により精神科に通院することになった。
レイプによるPTSDは、女性にとってとても苦しい思いを受ける結果となった。
裁判所はこの事件について傍観主義を持ち込むのか?
とっても興味深い事件である。