自衛隊初となる宇宙専門部隊「宇宙作戦隊」が新設され、河野防衛大臣から隊旗が渡されました。

 「安全保障環境は変化し、陸海空という従来領域に加えて、今や、宇宙をはじめとした新たな領域でも、我が国の優位性を確保することが重要となっています」(河野太郎防衛相)

 「宇宙作戦隊」は、航空自衛隊府中基地に20人態勢で新設されました。宇宙ごみや人工衛星、隕石などの監視を主な任務とし、3年後、2023年度をめどに監視任務を始めます。

 防衛省は、宇宙領域について、サイバー、電磁波と並んで、今後、安全保障上重要な「新領域」として重視しています。宇宙空間では、人工衛星の破片などの宇宙ごみが稼働中の人工衛星と衝突する危険があるほか、中国やロシアなどが人工衛星を攻撃、破壊する「キラー衛星」を開発していることから、防衛省は将来的には人数を増やして、宇宙分野の監視態勢を強化する方針です。

 また、先行して宇宙の監視任務を行っているアメリカ軍などとも連携し、情報共有を行うことにしています。


TBS2020年5月18日閲覧