ISの「カリフ制国家」は完全に壊滅、クルド人民兵組織が宣言

 
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シリア東部バグズに掲げられた民兵組織「シリア民主軍」の旗。クルド系メディア「ロナヒテレビ」が公開(2019年3月23日公開)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】(更新、写真追加)米軍の支援を受けてイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の掃討作戦を行っていたクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍(SDF)」は23日、シリア東部に位置するISの最後の拠点を完全に掌握し、「カリフ制国家」が完全に壊滅したと宣言した。

【図解】2015年1月から2019年3月にかけて、イラクおよびシリアにおいて縮小するISの支配地域を示した図。

 さまざまな国籍のIS戦闘員らが最後の抵抗を必死に繰り広げてきた人里離れた川沿いの村、バグズ(Baghouz)で、SDFの戦闘員らが同組織の黄色い旗を掲揚。

 SDFのムスタファ・バリ(Mustefa Bali)報道官は、「SDFはいわゆるカリフ制国家の完全な壊滅と、ISIS(ISの別称)の100%完全な領域的敗北を宣言する」と述べた。

 SDFの勝利は、6か月にわたった掃討作戦に終止符を打っただけでなく、世界各地で相次いだテロ攻撃をあおり、地域の外貌をも変化させた戦争における象徴的な日として歴史に残るものなった。【翻訳編集】 AFPBB News