昨夜職場の送別会があり
私はご近所さんの仲間と一緒に最寄駅まで
帰って来たのですが
電車の中で彼が発した話題に区切りがつかず
家の近くの居酒屋で飲みなおすことになりました。
金曜の夜は朝5時まで営業している店です。
お互い歩いて帰れる場所なので
時間を気にせずゆっくり話せるのがいいのか悪いのか。。。
彼とは時々このパターンで話し込みます。
このパターンでしか話せないところが
彼にとってひとつの壁でしょう。
こういう時に出る話題は
誰にも言えずに溜め込んでいたような話が多く
しゃべりだすと長くなるものです。
最初は会社の組織の話や人事の話など
自分でどうこうできる問題でないところから始まりました。
何だかおかしいなと思った私は
それとなく話の焦点を変えながら様子を見ていくうちに
自分が他の人からどう思われているか
好かれている、嫌われている、
ナメなれている、バカにされている、
どちらが上でどちらが下といった
相手との関係とそれに対する我慢ならない気持ち
に話題が集中してきました。
仕事の話をする場合に
単純に成果物に対する議論になれば
わかりやすいのですが
怒りや悲しみなどの感情論になると
正論でなだめたところで収まりはつきません。
ひたすら聞き手にまわって
腹の中を吐き出してもらいました。
彼のものの言い方から
自分は被害者であるという志向を強く感じました。
話に矛盾も多かったので、
いくつかの方向から掘り下げるうちに
自分にも至らないことろがあり、間違いもあったと
自らを振り返る発言がでてきました。
とはいえ、それでスッキリ解決ということにならない
のが今回の問題の本質的なところです。
案の定、話は堂々巡りで結論には至らなかった。
私はこういう話にはよく相手の言葉をそのまま使って
結論というかゴールを先に打ち立ててしまいます。
そして、そこに早う到達するためには具体的に
どう話を進めてゆこうかという反応をします。
その方向で進めてゆくと
勇み足で来た相手の方から、ちょっと待ってください、
今はまだその時期ではないと言い出すようになります。
そうやって混沌とした感情の糸を解きほぐしてゆくと
周囲は何も変わっていないのに、
本人の気持ちが少し楽になることがあります。
問題とは、それ自体が問題な場合もありますが
得てしてその人の心の持ちようで変化する性質のものが
多いような気がします。
そういう時は、頭であれこれ考える前に
今そこにあるものを「見る」ことが先決のように思います。
こういうのを「我に返る」というのでしょうね。
続きはまた来週、再来週と話してゆきましょうということで
彼と別れた。
もう一年以上も前からくすぶっている問題なのですが
彼の中ではまだ整理がついていないようでした。
「バカの壁」という本でとても有名になりましたが
他人に対して自分が作る「壁」、あるいは自分の内面に潜む
自分に対する「壁」を切り崩すことは容易ではありません。
崩れるときはほんの一瞬で、指先で軽くつつく程度の力で済む
のですが、つつき処とタイミングがうまく噛み合う機会は
なかなか巡ってきません。
どこかでその機会に巡り会って
一皮剥けてほしいなと思いました。