いつか冷たい雨が
久しぶりの更新です。
歌手 イルカ の いつか冷たい雨が の一節なのですが、
♪ 小さなオリに閉じ込めて バカにしたり 汚がったり
人間だけが偉いんだ なんて事だけは思わないで下さい ♪
♪ 私が土になったら お花達よ そこから咲いて下さい ♪
この歌詞は 非常に日本の文化を表していると思います。
人間は死んだあと、最後の審判で復活し、永遠の命を得る事になっていますので、死体は大切に保存しなければならないのですが、これはユダヤ教、キリスト教、イスラム教に共通です。
ですので 焼き殺す = ホロコースト (ナチスの虐殺はそのひとつ) は最も残虐です。
ヒトが土になり、お花達と言う次の命に繋がるのは日本的発想ではないでしょうか。
輪廻と言う仏教の考え方も近いのかも知れませんが、そこには花という思想は出て来ない気がします。
そしてもう一つの人間観としては、神に似せて作られた、というのですから、歌詞にある、人間だけがエライ、という事です。
そこから人は自尊心を持ち、他をバカにしたりできる、許される、という事が出てくると思います。
すると差別してしまう。
出発点が、人間だけが偉い、訳ですので、これは避けられない。
価値観の根底のところが違う。
正しいとか言うことでなく、違いがあるという事実については、他の国の人々に認識してほしいです。
ご自分の名前が イルカ になったのは偶然のようですが、クジラ の問題とも関係してくると思いますので何か不思議です。
権力を持つには、人々の自尊心に訴えるという方法があり、日本も例外ではないと思いますが、その内容は同じではないという事だと思います。