搾取
さまざな生きづらさ、いじめ等の問題の原因の一つは、奪い合いにあるのではないかと感じています。
自己主張することが求められる日本以外の社会ではそれが可能であっても、反論の不得手な日本の文化では少し違う気がします。
災害の多い日本では自然に逆らえませんが、万物の霊長として自然を支配するという欧米の人間観では、自然は利用するものでしょう。
香港の民主派のように抵抗する事よりも、日本では我慢して諦める方を選びがちです。
なのに競争しなければならない。
経済成長していませんのでパイが増えない中ですから、これは奪い合いをしている事になりそうです。
そして問題は労働分配率。
つまりは富裕層による搾取が、この状況において増大しているというのですから呆れます。
効率を上げるために頑張っているのに、分配されなければ成長するはずがありません。
どうやって消費を増やすか。
労働分配率を下げては消費は冷え込まざるを得ませんし、しかも消費税の増税ですので、これはますますキツイ。
正規雇用と非正規の二極化も、非正規によって正社員の給与が賄われているという構造を作り、搾取への批判の抑制になってしまっています。
つまり、組合員は正社員だから恵まれている方になって労働層が分断化され、懐柔されている。
賃金を上げ、中間層を厚くして消費を増やすのが少子化を含む社会問題解決の道です。