ハザードマップを作るには
ハザードマップを作るには、様々な専門的な情報が必要な気がします。
例えば、どれくらいの雨量を前提に河川の堤防は設計しているか、排水管の大きさはどれくらいか、などなど。
という事は、実際の雨量がその設計の前提となっている雨量に近づけば危ないな、という事になりそうです。
これから台風が来る、と言う段階でいくら避難してくれと言ってもまだ実際には雨は降り始めたばかりでしょう。
降り始めから、や、24時間、48時間、または総雨量の予測を示し、警戒が必要だ、などと言いながら雨が降れば常に1時間に 〇〇mm の雨が降りました、と言う報道ばかりです。
恐らく今回、短時間に大量の降雨があって河川の排水能力を超えたのかなと思います。
気象庁が提供しているのは降雨量。
そして報道を見れば、国交省や自治体が設置している雨量計の数値やレーダーの解析などという方法で観測されたものも駆使して、大雨である事を具体的に伝えようとしています。
逃げるか、逃げないか。
大丈夫か、大丈夫でないか。
雨の多い地域の河川は大雨に耐えられるでしょうし、堤防の管理の前提となる雨量には違いがあるのでしょう。
そこまでは言えない、のであれば、過去のデータはある筈です。
1時間当たりの雨量が過去最大、と言うだけではまだ足りません。
例えば、6時間、12時間当たりの雨量ならどうか。
1ヶ月の平均の2倍、1年の3割、と言うのは、設計の前提の数値になり得ません。
川は時間が経てば雨を流していきますので、多いか、少ないか、では不十分です。
川を管理している人は、短時間で大量の雨が降った場合に決壊を覚悟するはずです。
そして必要な情報はまさにこれです。
いま、これまでの6時間に 〇〇mm 降りました。
同じ量の降水がさらに6時間継続すれば、過去最大になります、と言う感じでしょうか。
これではまだ逃げない、と言う人でも、すでにほぼ過去最大に近づき、あと2時間で記録を更新する、ということなら逃げたくなるでしょう。
雨で逃げられなくても覚悟はします。
ハザードマップを作るには、過去の災害の情報から、これくらいの雨量でこうなる、という風に作ると思いますから、それを知らせてくれれば、と言う気がするのです。