投票率が低い理由 1
本当の民主主義の姿は遥か昔、ギリシャ・ローマ時代の直接民主制にあったのに、全ての国民が一堂に会することは不可能なため選挙と言う、一見正しく有権者の意思を示せるかのようなものを使って誤魔化しています。
しかし選挙の回数を経るに従って徐々にそのまやかしを人々は感じ取り、投票に行かなくなっている、というのが現状です。
民主主義だと言いながら実際に投票する人は非常に少ないのですが、その理由はいまの選挙が民意を反映しない仕組みになっているためだと思います。
これは先月にも記事に書きましたが、100人の有権者のうち、投票率が30%で30人だけが投票したとき、3人の候補者の中で最多得票の11票を得た人、有権者のわずか11%の支持だけで当選しています。
では選挙に行かなかった70人の人はどのような意見でしょうか。
それを探る為に有効な方法が 〇 × 投票 です。
投票率30%で30票の投票結果は
与党候補 A 11 当選
野党候補 B 10
中道候補 C 9 惨敗
では本当に惨敗した C は代弁者として不適格なのか、いやそうでなく C こそ実は最適任者です。
A に投票せず B C を支持した19人の人の意見を聞いてみれば、A は不信任、裁判官の国民審査のような投票では 罷免 の結果が出るのですから、もう少し詳しく分析する必要があるのは明白です。
つまり × の投票を同時に行えば
与党候補 A × 16
野党候補 B × 14
中道候補 C × 0
A B 支持者は互いに相手候補だけは嫌だ、それなら 中道の C の方がましだという気持ちですので、有権者の最善最適代弁者は C です。
〇 が 3点
× が 1点
△ が 2点
を当てはめて集計すれば、
〇 信任票 3P
与党候補 A 11 票 X3= 33P
野党候補 B 10 票 X3= 30P
中道候補 C 9 票 X3= 27P
× 不信任票 1P
与党候補 A 16 票 X1= 16P
野党候補 B 14 票 X1= 14P
中道候補 C 0 票 X1= 0P
△ 無印票 2P
与党候補 A 3 票 X2= 6P
野党候補 B 6 票 X2= 12P
中道候補 C 21 票 X2= 42P
投票結果
与党候補 A 33P + 16P + 6P = 55P
野党候補 B 30P + 14P + 12P = 56P
中道候補 C 27P + 0P + 42P = 69P
惨敗したはずの C の圧勝です。
当選かと思われた A は実際には最下位です。