財政赤字 1 | xyavのくしゃくしゃブログ

財政赤字 1

財政赤字の問題について書き始めると長くなってしまうのですが、できるだけ簡潔に少し書いてみたいと思います。


まず、お金は、ニクソンショックで、金とは交換しない、と宣言されましたので、ただの紙切れになりました。


それまでは、金と交換します、と約束されていたので、発行量は、金の量によって制限がありましたが、それ以降は無制限になった、と言う意味だと思います。


そして、銀行の預金は、預金者が、銀行にお金を渡し、引き出す時、つまり返してもらうときに必ず返すという約束をするもの、ですから、預金者が銀行に貸す、と言う意味になるかと思います。


ですので 預金者の資産 = 銀行の借金 なのでしょう。


銀行からお金を借りるとき、銀行は現金を用意するのでなく、口座に預金額を数字として書き込んでくれます。


すると預金額は増えますので、銀行の借金 = 預金 が増えます。


そして借用書を書かされるのですが、これは銀行の資産でしょう。


借りた人の借金 であると同時に、預金と言う資産は増え、そして銀行の借金でもあり、銀行の資産でもあるということだと思います。


借りた人がそれを使った時、それを受け取った人は銀行に預けますし、口座から口座への移動となる場合がほとんどです。


ですのでもし送金先が別の銀行だったとしても、その銀行からも送金はあるでしょうから、金融機関全体としてみれば、あっちの口座からこっちの口座へ移動しているだけ、になります。


日本中の人や企業がどんどん借金すれば、何かまるで借金だけが増えるような感覚になりますが、どんどん全体の預金額が増えていく状況でしょう。


銀行の借金と資産が増えていく、そして銀行を利用する預金者の借金も増えますが、同時に同じ額の預金も増えていきます。


繰り返しになりますが、使ったお金を受け取った人も銀行を利用しているからです。


また、もし、その人が銀行を利用せずにタンスにしまったとしても、隠されているだけで状況は同じと言えると思います。


家計の金融資産が1800兆円で非常に大きく、そういうタンス預金は50兆円ほどと言われ、これは単に発行額からも予測できるのでしょうけれども、日銀の借金 としてカウントされるようです。


政府の財政赤字も基本的に同様のものと考えていいようです。


政府に借金があって、そのお金を政府は使い、受け取った人は銀行の口座に預金します。


民間の借金も、政府の借金も、同じ額の預金が増えているだけなのですが、そのお金を誰かに支払うときに、何かを依頼します。


自動車の購入、自宅の新築、鉄道の建設、などなど。


ですので仕事が増え、追い付かないくらいに増えれば、注文を断ることになります。


断られないためには、少し高くてもお願いしたい、と考えますし、値上げしても売れるから、とか、経費が上がってきたから、と言う理由で物価は上がり、インフレになります。