トランプの壁
トランプが作ろうとしている壁は、違法入国の対策としてメキシコとの国境に築くだけではありません。
日本との貿易は不均衡で不公平だとして制裁的な高関税をかけると言っていますが、これも一種の壁でしょう。
またTPPという自由な貿易を促進する仕組みから離脱したのは、英国のEU脱退と同じで、国際的な取引を行うときの壁を壊そうとの取り組みに賛成しなかった。
これはよく考えれば不思議な話で、米英のような大国なら、他の中進国などと自由に競争すれば勝てるのですからその方が得なはずです。
そして実際に超大企業は自由貿易によって大きな利益を得ていますが、しかしそれが国内の庶民に波及していません。
ということは、自国の企業の利益と自国民の利益が一致していないと感じて判断しているということです。
これは例えば韓国の混乱とも共通する部分がありそうです。
おそらくこれまでは自国の大財閥企業が活躍するのは好ましいと思ってきたが、どうも必ずしもそうばかりでもないと考え始めているのではないでしょうか。
いわゆるトリクルダウン、勝ち組から負け組へ富が滴り下りるといわれて待っていたが、ちっとも来ないから待ちくたびれて愛想をつかした、見限った。
むしろ逆に国民はこれほど苦労しているのに、そういう富裕層にドンドン吸い取られるばっかりだ、方向転換しよう、これがトランプの壁なんだと思うのです。