資金循環統計
日銀の資金循環統計を見てみる。
すると お金は消えずに移動する、というお金の特性と、債務と債権は必ず左右がバランスすると言うBSの基本中の基本が分かる。
お金の特性 BSの基本 国力の維持強化 巨大な純資産
私は主にこの4点を述べ、他の国との状況の違いを説明している。
ではなぜ日本の財政は大丈夫なのか。
日本は経常黒字国であり 資金は流入しているから、政府の支出以上に国民は収入が増える。
日本のBS
政府 資産 488兆円
金融機関 2869兆円
企業 869兆円
家計 1513兆円
諸団体 55兆円
資産計 5794兆円
政府負債 1099兆円
金融機関 2831兆円
企業 1207兆円
家計 368兆円
諸団体 20兆円
負債計 5525兆円
(差額) 純資産 270兆円
資産があれば負債があり 負債があれば資産があるから、左右は必ずバランスする。
政府の負債も民間の負債も両方を増やさずに 資産だけが増えると言う事はない。
日銀の資金循環は この調達と運用を表し、調達して運用しないとか、運用して調達しないとかはない。
BSとは 左右がバランスすると言う事を意味している。
政府の債務が増えた時 国内の資産も必ず増えると言う事がこの基本である。
なぜなら 使っても貯めても、お金は消えないからだ。
つまり お金は天下の回りモノであるから、循環する、というその循環の様子を 資金循環で 「調達」 「運用」 として日銀が示している。